20251102日曜日本語礼拝
聖書:黙示録19:7-9
題目:教会を完成させる者
賛美:11、526、528
“わたしたちは喜び楽しみ、神をあがめまつろう。小羊の婚姻の時がきて、花嫁はその用意をしたからである。 彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖徒たちの正しい行いである」。 それから、御使はわたしに言った、「書きしるせ。小羊の婚宴に招かれた者は、さいわいである」。またわたしに言った、「これらは、神の真実の言葉である」。”
ヨハネの黙示録 19:7-9 口語訳
1。高山右近
①一族53名で洗礼
❶1564年12歳の時、討論会で修道士ロレンソ了斎が仏僧を論破したことがきっかけ。
❷聖書の殺すなという教えと、殺しを避けられない武士の立場に苦悩。
❸次々に戦果をあげ、織田信長だけでなく豊臣秀吉にも認められ、重宝された。
②信仰者としての行動
❶京都に教会、安土城下にセミナリヨを建築、許可のために織田信長と交渉。
❷多くの戦国武将(黒田官兵衛)にも伝道し、洗礼を受けさせた。「伴天連の大旦那」
❸1581年の復活祭には15,000人のパレードを実施。「まるでローマにいるようだ」
③信仰か領土か?
❶1587年、バテレン追放令。豊臣秀吉「信仰と領土、どちらを取るか?」
❷多くの大名がキリシタン活動を避け折り合いをつけたが、躊躇せず領土を返上した。
❸キリシタン仲間(小西行長、前田利家)に助けられ、密かに宣教活動を継続。
④迫害生活
❶関ヶ原の戦いでは徳川家康の側について、戦果を上げる。
❷1614年、徳川家康の禁教令に従い、一族350名を引き連れてマニラに移住。
❸スペイン王国からの歓迎。
⑤高山右近の正しい行い
❶信仰か、それとも他のものかの選択肢に迫られた時、信仰を選び続けた。
❷例)織田信長への焼香問題。人への礼拝で偶像崇拝にあたるのでしなかった。
❸例)土地を失った後も、クリスマス礼拝を開いて、武将から市民まで食事を提供。
2。本文解説
①私たちは喜び楽しみ、神をあがめまつろう。
❶喜び【カイロ】:内面的な静かな喜び。主にあっていつも喜びなさい(ピリピ4:4)
❷楽しみ【アガリアオ】:感情が外に溢れる喜び。言葉に尽くせない喜び(1ペテロ1:8)
❸内外両方の喜びで主を礼拝することになる。
②子羊の婚姻の時が来て、花嫁はその用意をしたからである。
❶子羊=キリスト、婚姻=結婚式、花嫁=教会
❷婚姻は、キリストと教会の完全な結びつきで、完全な救いを表す。
❸100%神の恵みで救われるが、花嫁が用意すべきモノがある。
③彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。
❶麻布の衣【ブシノス】:Fine Linenで祭司の服。出エジプト28章参照。
※亜麻布【シンドーン】:Linenで遺体を包む服(ルカ23:53)。
❷つまり、花嫁が用意したモノのおかげで、祭司と同等の服が神様から与えられる。
❸そしてキリストの花嫁として結婚式参加できる。
④この麻布の衣は、聖徒たちの正しい行いである。
❶祭司であり花嫁となるための服は、正しい行い。用意すべきは正しい行い。
❷信仰によって義認されるが、この行いとは、義と認められた者だけができる行い。
❸良い行いとは何か?祭司の服に相応しい行い。
⑴生贄を捧げる:自分自身を神様に捧げる
⑵聖所で仕える:教会で祈り礼拝する
⑶民の罪をとりなす:とりなしの祈りをする
⑷民を教え導く:福音を宣べ伝える
⑸聖なる生活を保つ:罪から離れた生活をする
⑤書き記せ、子羊の婚宴に招かれた者は幸いである。
❶婚姻と違い、婚宴は食事の席で、完全な喜びを表す。
❷婚宴に招かれた者=天使や旧約時代の人々。
❸罪や死、悪魔から完全に解放され、神様と共にいることを喜ぶ宴。教会のゴール。
3。私達にとっての良い行いとは、祭司のように仕えることである。
①祭司として、人に仕える姿を見せたイエス
“そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、「あなたがたの知っているとおり、異邦人の支配者たちはその民を治め、また偉い人たちは、その民の上に権力をふるっている。 あなたがたの間ではそうであってはならない。かえって、あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、 あなたがたの間でかしらになりたいと思う者は、僕とならねばならない。”
マタイによる福音書 20:25-27 口語訳
❶注目しやすい奇跡の力は、あくまで神の子であることを証明するため。
❷弟子たちを教える中でも、仕える姿を見本として見せて続けた。
❸例:洗礼、荒野の試練、弟子たちの足を洗う、ゲッセマネの祈り、十字架の死
②祭司の家系となるレビが得たもの
❶呪われたレビ族だけが、金の子牛事件で、モーセの呼びかけに応えて集まった。
❷神は忠実さを見て、物質的な報酬の土地でなく、神に近づく祭司の報酬を与えた。
❸神と人とをつなぐ役割を果たすため。その役割が祭司にとって良い行いである。
③高山右近
❶土地か信仰かの選択で、信仰を選択し、その後も信仰を守り、福音を伝え続けた。
❷力を掴むのではなく、従って力を手放しながら、神と人とをつなぐ役割をした。
❸国外追放という結果になったが、スペイン王国に迎え入れられた。
④教会を完成させる人とは?
❶高い能力や知恵がある人、忙しく努力する人、大きな結果を残す人ではない。
❷神様と人々をつなぐために、神様に仕え、人々に仕える人。
❸どうすればなめられないかではなく、どうすればうまく仕えられるかが重要。
例)焼香をするかしないか問題、お酒の席につくかどうか問題
⑤仕えるためには?
❶祭司にとって、仕えることは、負けることではない。
❷勝ったと思い込んでいる相手を見るのではなく、神様を見ることが大事。
❸教会が完成した時、偉そうにして仕えなかった人は恥をかく。
“この土台の上に、だれかが金、銀、宝石、木、草、または、わらを用いて建てるならば、 それぞれの仕事は、はっきりとわかってくる。すなわち、かの日は火の中に現れて、それを明らかにし、またその火は、それぞれの仕事がどんなものであるかを、ためすであろう。 もしある人の建てた仕事がそのまま残れば、その人は報酬を受けるが、 その仕事が焼けてしまえば、損失を被るであろう。しかし彼自身は、火の中をくぐってきた者のようにではあるが、救われるであろう。”
コリント人への第一の手紙 3:12-15 口語訳
4。まとめ
①教会を完成させる人は、祭司として仕えた人です。
❶ 高い能力や知恵がある人、忙しく努力する人、大きな結果を出せる人ではない。
②最終決断するときに重要なのは、仕える心があるかです。
❶どれだけ自分が注目されるか、利益が出るか、成功するかではない。
③その選択は、必ず神様の望む良い行いにつながります。
❶その時はつらくても、決して無駄に終わることはありません。
→神の国で再会する時、光り輝く汚れのない麻布の衣を着て、
喜びの婚宴に参加する皆さんになることを望みます。


댓글0개