20200522早天祈祷会 in Jesus Love Church
聖書:使徒の働き20:22–38
題目:自己犠牲のパウロ
賛美:488
説教:高曜翰 伝道師
イントロダクション
今日の箇所でパウロは、エペソの長老たちに向かって“死を覚悟した説教”を語っています。
彼はこう宣言します。
「もうあなたがたに会うことはない」と。
パウロはエペソで3年間、全力で働きました。
使徒19章には、その働きの実りが記録されています。
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魔術師たちは悔い改め、魔術の書物を焼き捨てた。
その額はなんと「500万ドル」に相当するほどの価値がありました。 -
銀細工職人たちはパウロに怒った。
彼の伝道の影響で、人々が偶像の神殿に行かなくなったからです。
このように、エペソの働きは“成功”そのものでした。
にもかかわらず、パウロはその地を離れ、危険が待つエルサレムへ向かおうとしています。
なぜパウロは成功を手放してまで、危険に向かっていくのでしょうか?
1. 聖霊の導きに従う覚悟(22–24節)
パウロは過去にも、聖霊の導きに従った結果、苦しい経験を何度もしてきました。
それでも彼は進みます。
22–23節:聖霊が「苦しい道だが行け」と語っている。
パウロは苦難を知りながら、その道を選びました。
24節:「これは他の人の道ではなく、私自身が歩むべき道だ。命をかける価値がある。」
パウロは、単に使命感で動いているのではありません。
彼の心にはユダヤ人への愛が満ちていました。
聖霊に満たされた者の愛は、自分の命を越える力を持ちます。
この姿は宣教の話だけではありません。
「自分の人生もこう生きたい」と思わせるほどの、深い献身の姿です。
2. “目を覚ましていなさい”(31節)
パウロは長老たちに、「目を覚ましていなさい」と語ります。
彼は ユダヤ人を救うために命を懸けてエルサレムへ向かいました。
しかし、私たちの周りには逆に、命を懸けて私たちを攻撃しようとする人々も存在します。
3. 死を恐れないイスラム思想の背景
現代、世界の4人に1人はイスラム教徒です。
彼らが「死を恐れない」理由は何でしょうか。
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神はアラーひとり。
イエスも聖霊もいない。 -
救いは行いによってのみ得られる。
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人生の善と悪は天使によって記録され、死後に裁かれる。
しかし、
ジハード(聖戦)に参加すれば天国に行ける
――という教えが、特にハディースに書かれています。
現代ではコーランやハディースは簡単にネットで閲覧でき、Google翻訳で理解することもできます。
自分で学んで過激化していく若者も少なくありません。
イスラム教は「義務を嫌がらない宗教」と言われ、
信者は厳しい戒律を守ることを誇りにします。
こうした背景があるため、
これからもイスラム教は広がり、2070年には世界最大の宗教になると予測されています。
4. 私たちへのチャレンジ
私たちクリスチャンも、
今の“居心地の良い場所”から、
いつか“苦難の場所”へ行かなければならない時が来るかもしれません。
その時のために、心の準備をしておく必要があります。
結論:パウロのように生きる
イスラム過激派は“自分の救いのために他人を殺す”ことがあります。
しかしパウロはその逆でした。
「他人の救いのために、自分を犠牲にする」
これこそが福音の精神です。
これこそが、私たちが目指すべきキリスト者の姿です。
私たちもパウロのように、
聖霊の導きに従って、
愛のために命を差し出すほどの信仰を持てるよう願いましょう。


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