20210423早天祈祷会 in Jesus Love Church
聖書:出エジプト30:11–16
題目:人口調査の理由
讃美:262
説教:高曜翰 伝道師
1. 人口調査が命じられた理由(12節)
なぜ神は人口を数えるよう命じられたのでしょうか。
「数える」という行為は、所有権を意味します。たとえば子どもがおもちゃを数えるとき、それは「これは自分のものだ」という意識からです。
イスラエルでも同じで、軍務につけるために20歳以上の男子が登録されました。民数記では、モーセがこの人口調査を2回行っています。
2. 各人が自分の贖い金を納める理由(12節)
なぜ個人が贖い金を納めるのでしょうか。それは、信仰が団体のものではなく、一人ひとりが神と直接の関係を持つからです。
教会に所属しているからといって自動的に天国に行けるわけではありません。
さらに、人々が納めるのは「自分の命の贖い金」です。エジプトでは本来死ぬはずだった自分が、生かされているという事実を認識するためです。
教会で奉仕を求めるのも同じ理由があります。人は「もらったこと」よりも「与えたこと」をよく記憶するからです。献金でも、捧げる人ほど教会を愛するようになります。
イエス・キリストが私たちを救われたことも、神がイスラエルを救い出されたことも、「無条件の安さ」ではありません。捧げ物を捧げることで、神がしてくださった救いを思い返し、神の民としての自覚が深められるのです。
3. 災いが起こらないため(12節)
ここで言う「災い」とは何でしょうか。
ダビデが高慢な心から人口調査を始めた時、贖い金を支払いませんでした。神ではなく自分の力に頼ろうとした結果、3日間の疫病が生じました。
つまりこれは、神が気まぐれに災いを降らせたのではなく、神の救いの外へ出てしまわないようにするための警告です。
神からいただいた恵みを軽く考え、神の民である意識を失うとき、人は危険に向かうのです。
4. 半シェケルについて(13節)
シェケルは古代から広く使われていた通貨単位です。
毎年の神殿税(マタイ17:24)も半シェケルで、現在価値にすると50〜100ドルほど。
半シェケルはほぼ一日分の労働賃金でした。
5. 多く払っても少なく払ってもいけない(15節)
富む者も貧しい者も、皆同じ金額を捧げます。
金額ではなく、捧げる行為そのものが重要だからです。
これは贖いにおける平等を表しています。
6. 贖いの奉納物の用途(16節)
集められた贖い金は、幕屋のために使われました。つまり礼拝のためです。
そしてこれは「記念となる」と書かれています。
神が一人一人を覚えてくださる、という意味です。
まとめ
人口調査を通して、私たちは「自分が神のものである」ことを知ります。救われる者は誰一人として隠れることはできません。そして救いの対価を払うことになります。それはイエスの人生を生きるということです。
しかしこれは苦痛ではありません。捧げることによって神を愛する心が深まり、神の民としての自覚が深まるからです。
だからこそ私たちは、
・考えなしに漠然と過ごすのではなく、
・自分を誇るのではなく、
・ただ楽しみだけを追うのでもなく、
「神の民の一員として、今日一日をどう生きるのか」
これを思いながら歩むべきです。


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