20211025日曜礼拝
聖書:ヤコブ2:24
題目:見える信仰
決断賛美:나는 예배자 입니다
説教:高曜翰 伝道師
場所:Jesus Love Church
1.救いに行いは必要か?
パウロは「人が義と認められるのは、律法の行いによるのではなく、信仰による」(ローマ3:28)と語った。
パウロがずっと戦っていたのは、神の救いに何かを付け加えようとする人々である。
もし信仰以外に何かを加える必要があるなら、それは神の救いが完全ではないことを意味する。
一方、ヤコブは「人が義とされるのは、行いによるのであって、信仰だけによるのではない」(ヤコブ2:24)と言う。
この二つを並べると、どちらかが間違っているように聞こえる。
では、救いは信仰のみなのか?行いも必要なのか?
2.正しいのはヤコブか、パウロか?
実は二人とも同じ聖句を引用して説明している。
「アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた」(創世記15:6)。
パウロは「アブラハムは割礼を受ける前から義と認められた」(ローマ4章)と語り、割礼は義と認められた「しるし」にすぎないと言う。
つまり、救いは行いに関係なく信仰によるのである。(洗礼も同じで、救いの条件ではない。)
一方のヤコブは「アブラハムがイサクを捧げたとき、行いによって義と認められた」と語る(ヤコブ2:20–24)。
つまり、真の信仰は行いによって全うされるということ。
イエスも「実際の行いに応じて、それぞれに報いる」(マタイ16:27)と言われた。
結論として、
救いそのものは信仰による。だが、その信仰が本物であるなら、必ず行いが伴う。
アブラハムはその両方を持っていた。
(※ただし、行いの量で救いが決まるわけではない。イスラムの「善行の量によって裁かれる」という考え方とは根本的に異なる。)
3.行いを伴う信仰とは何か
口先だけの信仰はダメである。
行いを伴う信仰とは何か?
例えるなら、夫のために良いことをする妻の愛と同じである。
「愛している」と言葉だけで言っても、行動が伴わなければそれは死んだ愛である。
教会で涙を流して祈っても、家では妻とケンカしているのなら、その信仰は本物ではない。
自分の行いを見れば、自分の信仰がわかる。
イエスを愛していると言っても、戒めに従わないなら、その信仰は疑わしい。
真の信仰は行動を起こし、その行動によって信仰が見える。
4.行いを通して信仰を示しましょう
教会に嫌いな人がいるなら、その人に声をかけてみましょう。
なぜなら、すべての人を愛することが必要だからです。
「人をえこひいきしてはいけません」(ヤコブ2:1)。
当時のユダヤ人は裕福な人と貧しい人を差別していた。
私たちも、好き嫌いで態度を変えてはいけない。イエスはすべての人を愛されるからである。
もし自分が差別や偏見を持っているなら、自分の信仰が生きているか点検しなければならない。
人の好き嫌いは急に変えられないが、「愛すること」はできる。
例:
・神はソドムとゴモラの人々をも愛された。だからアブラハムとロトを通して機会を与えた。
・あるホームレスにエッグマフィンを買ってあげたこと。それが愛を示し、信仰を見せる行動である。
5.自分の変化を見せましょう
「神様がいるなら見せてください」と人は言う。
では何を見せればいいのか?
豊かさや素晴らしい環境ではない。
世の人でもそれらを手に入れることができる。
クリスチャンが受ける最大の祝福は、自分自身が変わることである。
例:ヤコブはイエスを認めていなかったのに、後には「主イエス・キリストのしもべヤコブ」と名乗るほど変えられた。
間違った価値観のままでは、神の道具として仕えることができない。
出エジプトの民はエジプト的価値観を捨て、荒野で神の価値観へと変えられた。
ヨシュアは臆病者から大胆な勇士へと変えられた。
神は私たちが「環境に勝つ」ために、まず価値観を変えられる。
この変化こそが、神の存在の大きな証拠となる。
6.アブラハムの最終試験
アブラハムはイサクを捧げるよう命じられた。
しかしこれは、神がアブラハムを信じられないから与えた試験ではない。神はすべてご存じである。
試験は、アブラハム自身が自分の信仰の成長に気づくため、
そしてイサクや周囲の人々、後の世代のために必要だった。
イサク奉献は長い信仰訓練の「最終試験」である。
学校の試験も、生徒を疑っているからではなく、生徒が自分の成長に気づくためにある。
神の試験も同じである。
クリスチャンの信仰とは「救われて天国行きのチケットをもらって平安に暮らす」ものではない。
まだ救われていない人を救う使命が与えられている。
安心してよい。
行いを伴う信仰を持った人は、必ず神によって変えられる。
神は環境を変えるより、私たちを変えることを願っておられる。
「魚を与えるより、魚の取り方を教える神」である。


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