20250322土曜祈祷会
聖書: ルツ4:1-11
題目: ボアズ―神を愛する者の犠牲と祝福
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.ルツとボアズの出会い
① 落ち穂拾い
当時の律法では、貧しい人々のために畑の隅まで刈り取ってはならないと定められていました(レビ記19:9)。
ルツは生活のために落ち穂を拾いに行きました。そして偶然にも、亡くなった義父(夫の父)の親戚であるボアズの畑に行くことになりました。
② ボアズの親切
ボアズはルツに対して特別な配慮を示しました。
まず、「他の畑に行かず、私の畑で働きなさい。そしてここで働く女性たちから離れないように」と言いました。
さらに、「あなたの邪魔をしないように若者たちに言っておいた。のどが渇いたら自由に水を飲みなさい」とも伝えました。
ボアズがこのように親切にした理由は、ルツの行動に深く感動したからでした。夫を失ったにもかかわらず、姑ナオミに仕えるために自分の国を離れて来たことを聞いていたからです(ルツ記2:11)。
また、ルツが休まずに落ち穂を拾い続ける姿や、謙虚で丁寧な態度にも感動したと思われます。
ボアズは彼女に十分食べさせ、最終的には約23リットルもの大麦を持ち帰らせました。
2.ナオミの計画
ナオミは、ルツをボアズと結婚させようと考えました。
当時は、子どもの結婚は親の責務と考えられていました。
しかしボアズとの年齢差も大きかったため、ルツの方から求婚する形を取らせることにしました。
3.律法の背景
① 土地の買い戻し
律法では、土地を売った場合、最も近い親戚がそれを買い戻す義務がありました(レビ記25:25)。
これは、土地は本来神のものであり、人間はその使用権を与えられているに過ぎないという考え方によるものです。
さらに50年目のヨベルの年には、土地は元の所有者に返されなければなりませんでした。
土地の価格も、次のヨベルの年までの残り年数によって決められました。(直近のヨベルの年は2022年と考えられています。)
② 兄弟婚(レビラート婚)
また、夫が子どもを残さずに亡くなった場合、その兄弟が妻を引き取り、子どもに亡くなった兄弟の名前を継がせる制度がありました(申命記25:5)。
③ 買い戻しの危険
このように、落ちぶれた親族を買い戻す行為は、時に自分の財産を失うかもしれない危険を伴うものでした。
4.結婚の成立
ボアズは町の門で長老10人を集め、自分よりも近い親戚を呼びました。
その親戚は、土地を買い戻すことについては最初は承諾しました。
しかし、その土地を買い戻すならモアブ人ルツも妻として迎えなければならないことを知ると、断ることにしました。
そこでボアズは、公の場で正式にルツを妻として迎え入れました。
そして二人の間にオベデが生まれ、そのオベデは後にダビデの祖父となりました。
5.適用
ルツは、自分の幸せよりもナオミの幸せを選び、神様を第一にする人でした。
その犠牲的な姿を見て、神様はボアズとの出会いを備えてくださいました。
またボアズも、自分の利益よりも律法に従い、正しく生きようとする人でした。
その犠牲的な姿を見て、神様はルツとの出会いを備えてくださいました。
ボアズがルツを買い戻した出来事は、イエス・キリストが私たちを買い戻してくださることの雛形でもあります。
ボアズが犠牲を払ったことで、異邦人であったルツがダビデ王の先祖となったように、私たちもイエスの犠牲によって神の国を受け継ぐ者とされたのです。
ですから、犠牲を払って人を買い戻すことを恐れてはなりません。
犠牲の伴う伝道においても、神様は必ず助けてくださいます。


댓글0개