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何が幸せか(詩篇73:1−3, 17、28)
고영수 2022-10-01 추천 0 댓글 0 조회 533

日曜午後礼拝(本文)

聖書:詩篇73:1−3, 17、28

題目:何が幸せか

内容:アサフの経験をもとに、本当の幸せは何かを学ぶ。

賛美:福音賛美45、39、賛美歌484

 

1.夫婦円満の秘訣

 夫婦円満の秘訣はなんでしょうか?近年、精神科医の間では、「ドーパミン的愛情」から「オキシトシン的愛情」への移行が、夫婦が長続きするための秘訣だと言われているそうです。ドーパミンとは心拍数をあげて高揚感やドキドキ感を与えるホルモンのことで、情熱的な愛を感じるようになります。もっと会いたい、もっと愛してほしいという感情が強くなり、居ても立っても居られないという状態にさせ、「求める愛」と言われています。一方でオキシトシンとは心拍数を下げて安心感や信頼感を与えるホルモンのことで、友愛や慈愛のような愛を感じるようになります。一緒にいるだけで十分という満足感、一緒に居て当たり前という信頼感が生まれ、「満たされる愛」と言われています。そしてドーパミンによる「求める愛」は2−3年で冷めやすく、オキシトシンによる「満たされる愛」は長続きしやすいということです。つまり、結婚生活において高い幸福度を維持するためにはオキシトシン的愛情が必要だということです。そしてオキシトシンを分泌させるためには、スキンシップや楽しい時間を共有すること、積極的に褒めたり感謝したり、与えることなどが挙げられます。

 

2.アサフの苦悩

 詩篇73篇の作者アサフとは、ダビデの幕屋とソロモン神殿における賛美リーダーです。大勢の人々の前で賛美の捧げ物を捧げる信仰者でしたが、ある問題につまづいていました。それは、悪人が栄えるという不公平さの問題です。不信仰者が、深刻な悩みもなく、豊かな生活をし、幸せそうに生きている姿を見て、真面目に神様を信じて、神様に従おうとして苦労している自分が馬鹿みたいに感じるという「嫉妬」が彼の心を支配したのです。このような嫉妬はアサフだけではなく、現代のクリスチャンにおいても深刻な問題です。私たちは不信仰者とだけではなく、信者同士でも比較し、嫉妬してしまい、信仰の道を外れる傾向にあります。「私はもっとたくさんの祝福をもらい幸せになるべきだ」と求める信仰をすれば、私たちは理想と現実の差に失望し、いつかは信仰を捨ててしまうことになるでしょう。なぜなら人間の欲望にはキリがないからです。

 しかしアサフは、17節を見ると、ある日聖所で「悟った」とあります。それは何かというと、18節を見ると、神から離れて栄える者の最後が滅びであるということであり、そして、23節を見ると、自分は常に神と共にいるということです。つまり、アサフは1番の幸せは、他人と比べて豊かになることではなく、ただ神様がそばにいることだということに気付いたのです。そして神様以上に良いお方はいません。その事実にアサフが気づいたのは聖所に来た時です。主の良さに気づくためには、物理的にも主に近づくことが良いことなのです。

 

3.結婚生活から学ぶこと

 聖書を通して、結婚制度は神様が作られたものであり、結婚における夫婦関係から神様との関係のあり方を学べることが分かります。先ほどのホルモンのお話の中で、夫婦円満の秘訣は、ドーパミン的愛情ではなく、オキシトシン的愛情だと学びました。相手に求めるのではなく、与えることや、楽しい時間を共有することで、安心感や満足感が得られるというものです。神様との関係においても同じことが言えます。求める愛ではなく、満たされる愛が、私たちと神様との関係を長く続けられる秘訣と言えます。「神様、私が○○するから、私に○○して下さい」という駆け引きではなく、「神様、共にいてくださり感謝します。主のために私のできることを教えて下さい」というように、一緒にいることを何よりも喜ぶべきではないでしょうか。みなさんはどんな気持ちで結婚ましたか?「この人と結婚すれば、これだけの利益が得られる」という損得勘定で結婚しましたか?利益優先の結婚はあまり正しいとは言えないのではないでしょうか?「あなたさえそばに居ればそれで幸せだ」という気持ちで結婚したのではないでしょうか?これが本当の結婚ではないでしょうか?神様との関係も同じです。神様は私たち人間に何かの利益を求めているわけではありません。私たちの神は神話の神々のように自分達の利益のために人間を用いて代わりに労働させるようなお方ではありません。また、寂しさを紛らわすためでもありません。神の国の正しい関係の中で、私たちとの時間を共有することを望んでいるのです。

 

4.共にいることを喜ぶ神様

 イエス様は伝道する間、弟子達だけではなく罪人とも寝食を共にすることを実践しました(マタイ9:11)。また、嫌われ者の取税人ザアカイの家に泊まりました(ルカ19:5)。パリサイ人が共に食事をしたいと言えば断らず同じ食卓につきました(ルカ7:36)。そして「私は世の終わりまで、いつもあなた方と主にいる」(マタイ28:20)と、共にいることを強調しました。これは単に伝道するための手段としてではなく、私たちを監視したりする為でもなく、共にいることがイエス様にとっても嬉しいことであり、イエス様と一緒にいることが良いことを教えるためではないでしょうか。事実、神様はイスラエルの荒野の40年間の出来事に対して、「私はあなたの若い時の純情、花嫁の時の愛、荒野なる、種まかぬ地で私に従ったことを覚えている」(エレミヤ2:2)と言っています。これは、神様にとって、荒野の時代が初々しいハネムーン時代のようで忘れられないということです。荒野時代、イスラエルは訓練の中、何度も不平不満を言いましたが、神様以外に頼るものがありませんでした。荒野時代、イスラエルはいつも主と共にいたのです。荒野時代、イスラエルはモーセの幕屋を作り、捧げ物を捧げていましたが、アモス5:25を見ると、神様に捧げ物を捧げることがあまりできなかったようです。一方で神様は40年の間、マナによってイスラエルを養い、その服と靴もすり減らないように、イスラエルを世話し続けました。わがままで自分勝手なイスラエルですが、荒野で時間を共にすることが神様にとっては、とても良かったということです。

 

5.幸せになるためには

 あなたは今の夫婦生活において幸せを感じていますか?もし感じていないのであれば、新婚生活の時のことを、初めの愛を思い出して下さい。何もなくても一緒にいるだけで幸せだったはずです。他人と比較してはいけません。パートナー以外をずっと見ていると、不満や嫉妬が生まれ、互いに相手に求めることが多くなってしまいます。しかしそれでは決して幸せは得られません。「求める愛」ではなく、共にいることで「満たされる愛」を取り戻して下さい。そのためには楽しみを共有する時間を作ることが必要です。パートナーだけを見て下さい。そして感謝し、与えることを惜しまないでください。

 信仰生活も同じです。信仰生活において幸せを感じられないですか?その時は、初めて主と出会った時のことを、初めの愛を思い出して下さい。ただただ感謝し、聖書を学び、賛美を歌うことが嬉しかった時があったはずです。神様と出会えて感動した時、満たされた時があったはずです。求める祈りばかりしてしまう時は、注意が必要です。「求める愛」ではなく「満たされる愛」を求めてください。周りばかりに気を取られていると、不満や嫉妬が生まれます。そして本当は何よりも素晴らしいはずの神様を誤解してしまいます。そうならないためにも、アサフが聖所に来たように、教会に来て下さい。そして神様を賛美し、聖書を学ぶことで、神様と楽しみを共有する時間を作ることが必要です。神様を知り、神様の近くにいることで、私たちは満たされ、幸せを手に入れることができるでしょう。

 

6.まとめ

 夫婦円満の秘訣は何ですか?周りばかり見る時間を減らし、パートナーと共有する時間を増やして下さい。他人と比較し始めると、不満と嫉妬ばかり出るようになります。今のあなたのパートナーは、あなたにとって最高のパートナーであり、あなたは素晴らしい決断をしました。だから自信を持って、相手を認めて下さい。「求める愛」ではなく「満たされる愛」を共に育んでください。夫婦間の幸せはそこにあります。

 信仰生活も同じです。この世のものばかり見る時間を減らし、賛美し、聖書を読み、祈る時間を増やし、神様と共有する時間を増やして下さい。間違った価値観や判断基準ばかり見ていると、神様を誤解し、不満ばかり出るようになります。神様はあなたにとって最高の素晴らしいお方です。だから自信を持って、神様をあなたの人生の主人として認めて下さい。「求める愛」ではなく「満たされる愛」を求めて下さい。私たちの人生の幸せは神様と共にいることです。​ 

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