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ロイスとユニケ(2テモテ1:5)
고요한 2025-05-10 추천 0 댓글 0 조회 24

20250511日曜午前礼拝

聖書:Ⅱテモテ1:5

題目:ロイスとユニケ

讃美:559、579

説教者:高曜翰 副牧師

“また、あなたがいだいている偽りのない信仰を思い起している。この信仰は、まずあなたの祖母ロイスとあなたの母ユニケとに宿ったものであったが、今あなたにも宿っていると、わたしは確信している。”

‭‭テモテへの第二の手紙‬ ‭1‬:‭5‬ 口語訳‬

1。コリィ・テン・ブーム(1892-1983)

 コリィはオランダのキリスト教徒の家庭で生まれました。父と母、姉が2人、兄が1人いました。父も母も生まれつきの信仰の家系であり、コリィの家庭は毎日祈りと聖書朗読を欠かしませんでした。コリィの母は、体が弱いのにも関わらず、貧しい人や病人を訪ねて助ける生活をしていました。そしてコリィが29歳の時、脳卒中で亡くなりました。

 コリィが48歳の時、ドイツがオランダを占領しました。ドイツ軍はユダヤ人を収容所に入れるために探し回っていましたが、コリィの家族は、ユダヤ人を自分の家に隠して助けていました。コリィが52歳の時、密告により、家族全員が逮捕されてしまいました。隠れていたユダヤ人は無事逃げることができましたが、コリィの家族は命を落とすことになります。逮捕から9日後、父が84歳で亡くなりました。姉の1人は10ヶ月後に収容所で亡くなりました。その後コリィはガス室に入る予定でしたが、何かのミスで釈放されました。その後戦争が終わりましたが、兄も収容所での過酷な生活の影響が出て、戦争が終わった翌年に亡くなりました。そしてその子供も収容所で亡くなっていました。

 コリィの家族は悲惨な運命を辿りました。しかし、信仰は役に立たない、信仰のせいで苦しんだとは誰も言いませんでした。むしろ、収容所に入る前でも、収容所に入った後でも、収容所から出た後でも、変わらず暗闇にいる人々を助け、希望を与え続けました。ユダヤ人を助けないと約束するなら釈放すると言われましたが、父は断り、収容所での生活を選びました。姉も兄も、収容所で御言葉を伝え続けました。彼らは純粋な信仰を持ち続けたのです。なぜそんなことができたのでしょうか?それは、自分の環境に振り回されず、人々を助け続ける母親の信仰を、家族が受け継いだからです。その信仰は、本人が亡くなって20年近く経っても消えることはなく、むしろ苦難において輝いたのです。今日は信仰形成における母親の影響力の大きさを見ていきたいと思います。

2。テモテとの出会い

 テモテはガラテヤ州南部の高原地帯にあるルステラという、農業が盛んな町で生まれました。ローマの詩人オービットがこんな伝承を残しています。ある時、ゼウスとヘルメスが人間の姿でルステラを訪れたそうです。しかし、誰も彼らに宿を提供しませんでした。そんな中、ある老夫婦が彼らを家に迎え入れました。すると、その家が神殿に変わり、そして彼らを拒絶した町は破壊されてしまった、というお話です。そんなことで、この町では偶像崇拝も盛んに行われていました。

 ルステラは、パウロが第一回伝道旅行(使徒14章)で、バルナバと一緒に訪問した町です。会堂がなく、道端で伝道していたのですが、とある足の不自由な人を癒したことで、事件が起こりました。人々はバルナバをゼウス、パウロをヘルメスと勘違いして、犠牲を持って礼拝しようとしたのです。パウロ達はなんとか礼拝をやめさせました。しかし、突然パウロに反対するユダヤ人達が隣町からやってきて、勘違いした人たちを抱き込みました。怒った人々はパウロを石で打ち、倒れた彼を街の外に放り出してしまいました。そんな事件があったほど、霊的に暗い町だと言えます。

 パウロは第二回伝道旅行(使徒16章)で、シラスと一緒に再度訪問することになりました。その時に、この町でテモテと出会ったのです。パウロはテモテを連れて行くことにしました。テモテは、ルステラだけでなく離れたイコニオムの町でも、聖徒達の間で評判になるほどの信仰者でした。

3。テモテの評価

 テモテはパウロが最も信頼した弟子です。パウロがローマの地下牢で最後に書いた手紙がテモテ宛の手紙であり、テモテに早く来る事を望んでいる事からも分かります(2テモテ4:9)。それはテモテがパウロを父親のように慕っていたから(ピリピ2:22)だけではありません。偶像崇拝が盛んな町の中でも守り続けてきた信仰を見たからです。

 パウロはテモテの信仰を「純粋な信仰」だと評価しています(2テモテ1:5)。「純粋な」を意味する「アノポクレトス」というギリシャ語は、「偽りのない」という意味もあります(1テモテ1:5)。つまり、見せかけではない信仰だという意味です。パウロは、その信仰が幼少期から聖書に親しんできたお陰であり(2テモテ3:15)、その純粋な信仰を持つようになったのは、祖母ロイスと母ユニケの信仰を受け継いだからだと、パウロは確信を持って発言しています。

 パウロはなぜテモテへの手紙を書いたのでしょうか?自分をローマの地下牢から助けて欲しくて手紙を書いているのではありません。偽教師たちに疲れ、エペソ教会での牧会に苦しむテモテを励ますために書いたのです。テモテに、新しい事をしなさいとか、強くなりなさいと言っているのではありません。すでに与えられた賜物である、人や環境に左右されない「純粋な信仰」を燃え立たせるように願っているのです。テモテの祖母ロイスと母ユニケに言及しているのは、受け継いだ純粋な信仰を思い出させるためなのです。

4。母から受け継がれる信仰

“子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。”

‭‭箴言‬ ‭22‬:‭6‬ 口語訳‬

 ソロモンは、行くべき道に従って子供を教えなさい、と言っています。逆を言えば、小さい時に学んだことは一生残るのです。小さい頃に学んでいないことは、歳をとっても簡単にできません。親からすれば、子供が誰に習ったのか分からない、と感じることが多々あります。しかし、親から学んだ事を基礎にして生きていくのが子供なのです。親の望んだ通りの結果になっていないだけです。子供に学歴が一番だと教えれば、子供は学歴を基準にして考えるようになります。高学歴になるか低学歴になるかは別問題です。お金の場合でも同じです。お金が一番だと教えれば、お金を基準にして考えるようになるのです。私たちが信仰を一番に子供たちに教えているのなら、回り道はあったとしても、子供たちは必ずキリストの道に戻ってくることになります。それほど親の影響力というのは無視できないものなのです。

 テモテは気が弱くて、胃も弱かったと考えられます(1テモテ5:23)。不安を感じているテモテに対して、パウロはテモテ自身ではなく、祖母ロイスと母ユニケの信仰に焦点を当てさせました。テモテは、偶像崇拝の盛んな町で育ちました。また、テモテの父はギリシャ人で神様を信じていない人でした。そして、ルステラの町でパウロが信仰のために命を落としそうになった話を聞いていたはずです。それにもかかわらず、パウロについていき、割礼を受けて、偶像崇拝のもっと盛んな大都市エペソでの牧会をするまでになりました。それは、テモテ自身が育てた信仰の力ではなく、祖母と母のよって育てられた信仰のお陰でだということをパウロは伝えているのです。言い換えれば、テモテの牧会に必要なものとは、何か新しいものではなく、すでに与えられているからそれを思い出しなさいと、励ましているのです。

 コリィは、母の教えを亡くなってから19年経った後でも忘れず、家族みんなでユダヤ人を助けました。父が亡くなり、姉が亡くなり、甥が亡くなり、兄が亡くなっても、助け続けました。それは母から引き継いだ純粋な信仰のおかげなのです。小さい頃、コリィは母親が刺繍をしている様子を見て、なぜ裏側は糸が絡まってこんなに複雑なのか聞きました。すると母親は完成した表面を見せて、美しい模様ができている事を教えました。この経験はコリィの信仰生活の支えとなりました。刺繍の裏は私たちの人生のようにぐちゃぐちゃです。しかし、表を返した時に綺麗な刺繍ができています。神様から見る私たちの人生も同じではないでしょうか。今は何が何だかわからない状態でも、完成した時、つまりイエスキリストの前に行くその時、完成した美しい表面を私たちは見ることになります。だから、私たちには足りないものばかりで失敗ばかりでも、神様が働かれている事を信じて諦めずにやっていけるのです。コリィの信仰も母親から受け継がれたものであることがわかります。

5。私たちの信仰 

 今の自分の信仰を見てください。今の自分があるのは、母から受け継いだ信仰があるからだ、という事を忘れないでください。中には母から何も受け継いでいない、という人がいるかも知れません。しかし、自分が学んだことを、これから子供に受け継がせることができます。この世のものではなく、見た目に騙されない純粋な信仰を受け継がせてください。苦難の中で、自分も信じられなくなった時、母からもらった信仰が、生きるための大きな力になります。母の日である今日、母からもらった信仰を思い出し、初心に帰ってください。私たちの信仰に必要なものは、新しい物や力強い物ではなく、その純粋な信仰です。そして、母に感謝を伝える良い日を過ごして下されば幸いです。 

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