20200626早天祈祷会 in Jesus Love Church
聖書:ローマ人への手紙 12:14–21
題目:善で悪に勝つ
賛美:310
説教:高曜翰 伝道師
悪に負けず、善をもって勝ちなさい
ローマ12章は、クリスチャンがどのように敵と向き合うべきかを教えている。
14節には、
「迫害する者を祝福しなさい。呪ってはならない。」
とある。
17節では、
「悪をもって悪に報いず、すべての人に対して善をはかりなさい。」
さらに20節には、
「あなたの敵が飢えているなら食べさせ、渇いているなら飲ませなさい。」
と命じられている。
敵に手を差し伸べ、許すことは、クリスチャンの歩みの中で最も難しいことである。
家庭の中に複雑な問題があったり、信仰のゆえに誤解を受けたり、傷つくこともある。
しかし、それでも「祝福しなさい」と聖書は語る。
◇ 斎藤宗次郎の生涯に見る「敵への善」
斎藤宗次郎は、130年前、寺の家に生まれ、小学校教師となった人物である。
内村鑑三の影響で聖書を読み、洗礼を受けたが、その瞬間から激しい迫害が始まった。
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人々に石を投げられ、
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親からは勘当され、
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教師の職も失い、
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家のガラスは割られ、
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火事の際には無関係なのに放水を受け家が壊され、
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そして、学校の友達が9歳の長女のお腹を蹴り、娘は入院後に息を引き取った。
常識的に見れば、憎しみと怒りしか残らない状況である。
しかし彼は祈った。
「主よ、御心がなりますように。」
彼は迫害の地を離れず、
その土地を、そしてそこに住む人々を愛し、仕えることを選んだ。
◇ 善を行う生涯
彼は毎日、牛乳配達と新聞配達をしながら伝道した。
10メートル歩くごとに祈り、
子どもにはお菓子を配り、
病人を訪ね、
雨の日も風の日も雪の日も、一日も休まず続けた。
やがて内村鑑三に招かれて東京へ移る日、
駅には200人以上の人々が見送りに来た。
町長、地域の有力者、先生、生徒、神主、僧侶、そして乞食まで。
彼を嫌っていた人々すら、その善と愛に触れて変えられていった。
後に宮沢賢治は彼を思って有名な詩
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」
を残すことになる。
◇ 敵に善を行うことは、クリスチャンの特権
敵を許し、その敵に善を行うことほど強い伝道はない。
イエス様が示された“ありえない愛”を見て、私たちは救われた。
同じように、私たちがイエス様に倣い、
悪に悪を返さず、善をもって勝つとき、
他の人たちも神を信じるようになる。


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