20210731家庭礼拝
聖書:創世記16:2
題目:アブラハムの失敗
賛美:260
説教:高曜翰 伝道師
1.アブラハムの失敗
アブラハムが75歳の時、神様から「あなたを祝福し、大いなる国民とする」という約束(創世記12:1–3)を受けました。そしてその約束を信じたゆえに、彼は義と認められました。
しかし、その後10年が経っても子どもは与えられませんでした。
神様が約束したのに、なかなか実現しない。そこでサライはこう考えました。
「神様が与えてくださらないなら、私たちが何とかしなければ」
サライは自分の奴隷ハガルをアブラハムに与え、人間の手で神の約束を成就しようとしました。
パウロはこの姿勢を次のように表しました。
「あなたがたは御霊で始めたのに、今になって肉で仕上げるのですか」(ガラテヤ3:3)
その結果、ハガルはサライを見下すようになり、夫婦の間に争いが生まれました。
肉による努力は、一見うまくいくように見えても、問題の解決にはなりません。
神の業は、100%神によって成し遂げられるからです。
2.私に与えられた約束
(1)私が受けた神様の約束
「まず神の国と神の義とを求めなさい。
そうすれば、これらのものはすべて添えて与えられるであろう」(マタイ6:33)
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神の国:神の主権の下で生きること。私たちは神から離れて生きていけない。
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神の義:神の善悪の基準に従うこと。神から離れることが罪である。
(2)私の召命の気づき
アメリカで学ぶこと、神学を学ぶこと、牧師になること──
これらは当初、私自身の願いではありませんでした。
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英語もできない
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結婚のためにお金を貯めたかった
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牧師になりたくなかった
しかしアーケイディアで、中国人、ブラジル人、アラブ人の人々と出会い、
さらにミシオを通してキンゴン牧師と出会ったことで、価値観が変わりました。
牧師として生きていくことが、私にとっての祝福だと気づかされました。
3.結婚について
私には〇〇〇さんが「完璧」に見えていました。
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子ども好きで学校の先生
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家族思いで優しい
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信仰深いクリスチャン
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日本育ちの韓国人
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冷静で落ち着いている
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旅行好き
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かわいい
欠点すら長所に見えるほど、私は本気でした。
できる限りの努力をしましたが、結果は「断られた」──。
自分に最も相応しいと思えた人でしたが、神様の御心ではありませんでした。
焦って人間の力で解決してはいけない。
神様には神様のタイミングがあります。
今の私がすべきことは、無理に結婚相手を作ることではなく、
卒業までしっかり学び、神様の時を待つことです。
4.能力主義・努力至上主義について
ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の研究によると、
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アメリカ人の77%:努力すれば何とかなると思っている
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ドイツ人の50%
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フランス人の25%
努力で何とかなると考える人ほど、 努力できない人、能力のない人を見下す傾向があるといいます。
アメリカの社会保障が弱い理由の一つとも言われています。
しかし、努力で全てが解決するわけではありません。
私たちの人生は努力ではなく、神の恵みで成り立っています。
結論
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焦らない。神様のタイミングを信じて待つ。
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努力ですべては解決しない。神の業は100%神によって成し遂げられる。


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