20210924金曜祈祷会 in Jesus Love Church
聖書:ヨシュア6:1–7
題目:立ちはだかる壁の前で
説教:高曜翰 伝道師
1.Ministerとは何か
「Minister」とは、Ministry(奉仕)をする人であり、牧師を指します。
一般的には「大臣」など高い地位の人物をイメージしがちですが、もともとの語源は「召使い」「しもべ」という意味です。
つまり牧師とは、地位の高い者になるのではなく、地位を低くして神のしもべとなる者です。
真のMinisterの姿とは、神を主人とし、そのご命令に従う召使いの姿にあります。
2.イェリコという町
イェリコは人類最古の町の一つと言われ、海抜約−250mという最も低い場所に位置しています。
さらに、絶対に崩れないと言われる堅固な城壁を持っていました。
イスラエルの民にとっては、まさに「立ちはだかる壁」でした。
3.ヨシュアの苦悩(5:13–15)
ヨシュアは司令官として、この堅城をどう攻略するか悩んでいました。
そのとき、主の軍の将が彼の前に現れます。
この方は礼拝を受け入れたので、天使ではなく**キリストご自身の現れ(神の御使いとしての主)**です。
ここで明らかになるのは、この戦いは
イスラエルとカナン人の戦争ではなく、主ご自身の戦いである
ということです。
ヨシュアは、神が天から眺めているだけだと思っていましたが、実際には主ご自身が戦いの先頭に立っておられました。
→ 私たちの戦いの司令官は、自分ではなく主です。
真のリーダーとは、人々を強引に引っ張る人ではなく、
神に導かれている人です。
ヨシュアが選ばれた理由も、彼が優秀だったからではなく、モーセのもとで「主に導かれること」をよく学んでいたからでした。
4.司令官である神が命じた戦い方
神は、常識では理解できない戦略を命じられました。
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先頭に兵士、次に祭司と契約の箱、そして再び兵士と民の行列
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毎日1回、町の周りを回る
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7日目には7回まわる
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7人の祭司が7つの角笛を吹き鳴らしながら進む
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7回目の後、大声をあげれば城壁は崩れる
これは軍事的には不合理で、敵の攻撃を受ける危険もあります。
しかし神はこの方法を選ばれました。
さらに不思議なのはこれだけではありません。
例1)カナンに入るとすぐ、マナが止んだ。
(普通は「代わりを準備してから」ではないか?)
例2)カナンの地にはすでに人々が住んでいた。
(入る前に神が整理しておく方が良いのでは?)
なぜ神は、理解できない道を進ませるのでしょうか?
→ この世を征服する者は、まず神に征服されなければならないからです。
神の考えは人の理解を超えています。
だからこそ、最も求められるのは「従順」なのです。
5.結論
世の中の法則と、神の国の法則は大きく違います。
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世の中:能力のある者がリーダーになる
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神の国:よく導きを受ける者がリーダーに立てられる
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世の中:誰にも降伏しない者が勝利者となる
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神の国:神に降伏し従う者が勝利者となる
神はモーセに言われたように、ヨシュアにも「履き物を脱ぎなさい」と命じられました。
これは、神の前にひれ伏すことを意味します。
問題が起こったとき、私たちはまず
「どう主導権を握るか」「どう勝利するか」を考えてしまいます。
しかし聖書が示すのは逆です。
まず神に降伏し、従うこと。
そのとき、人生の壁は崩れ去ります。
人の上に立とうとするのではなく、
神の御前にへりくだって下に降りましょう。
そのとき、神が私たちを高く引き上げてくださいます。


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