2021年10月29日 早天祈祷会
聖書:ヨシュア9:1-15
題目:ギブオン人への対応
賛美:292番
説教:高曜翰 伝道師
エリコとアイがイスラエルによって攻略された後、ヨシュアはエバル山の上で律法を読み上げました。その知らせを聞いた周辺の王たちは、イスラエルと戦うために連合して集まりました。彼らは、イスラエルがエリコやアイを倒したこと以上に、「高いところから主の言葉を公に宣言する民」であることを恐れたのです。
集まった王たちは、モーセが申命記7章2節で「契約を結んではならない」と命じた七つの部族(ヘテ、エモリ、カナン、ペリジ、ヒビ、エブス、ギルガシ=ギブオン)でした。その中のギブオンはヒビ族の一部に当たります。
ギブオン人はイスラエルを恐れ、古くなったぶどう酒の水筒やすり減った履物を持ち、「遠くの国から来た旅人」を装ってヨシュアに近づきました。彼らはエリコやアイの出来事について聞いていましたが、あえて知らないふりをしてイスラエルと平和の盟約を結ぼうとしたのです。
しかしイスラエルの族長たちは、再び主に伺うことをせず、ギブオン人と盟約を結んでしまいました。これは、アイのときと同じ過ちを繰り返したことになり、後に取り返しのつかない結果を招きます。
三日後、イスラエルはギブオンの人々が実は近くに住んでいたことを知りました。本来、神様はこれらの民を「全滅させよ」と命じておられました。しかし、すでに「攻撃しない」という誓いを結びました。
嘘によって結ばれた誓いなら破棄してもよいのでは?とも思われますが、一度主の前でした誓いを破ることはできませんでした。そのためヨシュアはギブオンを生かし、彼らを神の家の近くで働かせることにしました。これは監視の意味もありますが、同時に彼らの偶像崇拝をやめさせる役割もありました。
ここで神様は、ギブオンが悪い方向に進まないよう守り、同時にイスラエルに「約束の重さ」を思い知らせました。
申命記30章2〜4節にあるように、
「主に立ち返り、その御声に従うなら、主は繁栄を回復し、散らされた者を再び集める」
と記されています。イスラエルが契約に不忠実であっても、神様ご自身は契約に忠実なお方なのです。
結果として、イスラエルの軽率な約束によりギブオンがイスラエルの中に取り込まれることになりましたが、ヨシュアたちが「主の前での約束は必ず守る」という真摯な姿勢を示したため、神様の憐れみはイスラエルにもギブオンにも注がれました。
結論
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主の前で軽々しく約束しない。
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何かを約束する前に、必ず主に尋ねる。
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一度した約束は最後まで守る。
なぜなら、私たちの神様は私たちと結ばれた約束を破ることなく、忠実に守ってくださるお方だからです。


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