20211026早天祈祷会
聖書:士師記4:1-24
題目:バラクの弱さ
賛美:305番
説教:高曜翰 伝道師
場所:Jesus Love Church
1.背景説明
ハツォルの王ヤビンと将軍シセラは、イスラエルを脅かしていた強大な敵でした。
ハツォルはガリラヤ湖の北西に位置し、かつてカナン王国の首都であった重要都市です。
ヨシュア記11章では、周辺諸国の王たちが連合してイスラエルに対抗しましたが、ヨシュアによってハツォルは徹底的に焼き払われました。しかし、他の地域に逃れたカナン人たちが再びこの地を再建したと考えられています。
この時代、シセラ軍は900両の鉄の戦車を持っており、これは強力な軍事力でした。参考として、当時の大国エジプトでさえ1000〜2000両の戦車を有していた程度です。
そのためイスラエルは長く圧迫を受けていました。
2.デボラとバラク
デボラは女預言者であり、士師としてイスラエルを導いていました。しかし彼女は戦いの指揮を自分では取らず、男性であるバラクを士師として立て、リーダーシップを委ねました。
デボラの指示に従い、バラクはゼブルン族とナフタリ族から1万人を率いて山から攻撃をしかけました。
ここに、預言が示す重要な意味があります。
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ゼブルンとナフタリ
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異邦人のガリラヤ(イザヤ9:1、マタイ4:15)
これらは弱く目立たない部族でしたが、神はその弱い部族に栄光を与えられました。神の救いの歴史は、しばしば弱さを通して進みます。
3.バラクの弱さと神の働き
しかし、バラクはデボラの言葉にすぐには応じませんでした。
「もしあなた(デボラ)が一緒に行かないなら、私は行きません」と言ったのです。
本来、男には男の役割があり、女には女の役割があります。しかしバラクはその責任を十分には果たしませんでした。
それでも神は彼を見捨てず、ヘブル人への手紙11章32節では、信仰者としてバラクの名が挙げられています。弱さがあっても神は用いられるのです。
最終的に、敵将シセラはヤエルという別の女性の手に渡され、彼女がシセラを討ちました。
4.結論
結論1:弱い者を通して神は働かれる
ゼブルンやナフタリといった弱い部族、また女性であるデボラやヤエルを通して救いが進みました。神は弱さの中にこそ力を現されます。
結論2:私たちが拒んでも神の働きは止まらない
バラクがためらったとしても、神の計画は滞りません。必要なら他の人が立てられます。
だからこそ私たちは、恐れず、喜んで、神に仕える務めを引き受けるべきです。


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