20220730土曜祈祷会・家庭礼拝
聖書:創世記 25:29–34
題目:エサウの問題点
賛美:390番
説教:高曜翰 講道師
場所:大阪中央教会・家庭
本日の御言葉では、エサウが神の祝福を軽んじた姿勢と、信仰の家庭がどのように崩れていくのかを学びます。神が与えられた祝福をどれほど大切にするべきかが中心テーマです。
1.エサウとヤコブの違い
■ エサウ
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たくましく男らしい人物。
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祖父アブラハムと父イサクが守ってきた羊飼いの働きを捨てた。
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神との契約の外で生きる道を選んだ。
→ 神の祝福を軽んじた人。
■ ヤコブ
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おとなしく、世的には男らしくない人物。
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祖父と父が行ってきた羊飼いの働きを受け継いだ。
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神との契約の中で生きることを選んだ。
→ 神の祝福を何よりも重く考えた人。
2.長子の権利をめぐる“詐欺事件”の真相
■ 事件の内容
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ヤコブがエサウに取引を持ちかけた。
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「長子の特権」と「一食分の食事(パンと豆スープ)」の交換。
■ ヤコブを批判する見方
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あり得ない取引を提案した。
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空腹で判断できない兄を利用した。
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兄に対して礼儀がない。
→ しかし 聖書はヤコブを非難していない。
■ エサウを批判する見方(聖書の視点)
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当時、長子権の取引は十分に可能だった。
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エサウは、ヤコブ以外からも食物を得られる状況にいた。
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神から与えられた長子の権利を軽く扱い、簡単に売り渡した。
→ 聖書はエサウの態度を非難している。
「不品行な俗悪な者」(ヘブル12:16)
3.イエスの考え:何を優先するのか
■ マルタとマリヤ(ルカ10:38–42)
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マルタ:奉仕で心が乱れた。
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マリヤ:御言葉に耳を傾け、心を主に向けた。
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イエス:「マリヤは良い方を選んだ。」
→ 神の国の価値を第一にする人を、神は喜ばれる。
「金よりも、純金よりも勝ってあなたの戒めを愛します。」(詩編119:127)
■ この世のものを優先すると…
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エサウ:神の祝福より、この世の楽しみを重んじた。
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イサク:肉を持ってくるエサウを愛し、影響を受けた(25:28)。
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神がすでに与えている祝福に気付けなくなる。
→ 信仰の家庭が崩れ始める危機。
「金銭を愛することをしないで、自分の持っているもので満足しなさい…
『わたしはあなたを離れず、捨てない』」(ヘブル13:5)
4.まとめ
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悪いのはヤコブではなく、神の祝福を軽んじたエサウである。
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神からの祝福より目先の満足を選んだために失敗した。
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私たちは、神が与えられた祝福を大切にし、何よりも重く受け止めよう。


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