20220813土曜祈祷会・家庭礼拝
聖書：創世記27:18–29
題目：祝福をだまし取るヤコブ
賛美：428番
説教：高曜翰 講道師
場所：大阪中央教会
内容：神の目線を知ろう。
１．道徳的な解釈
① 事件の内容
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リベカがヤコブをそそのかし、イサクとエサウをだました（詐欺）。
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エサウの祝福を盗んだ（窃盗）。
② 結果
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兄エサウは弟ヤコブの命を狙うようになった。
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ヤコブは家を出なければならず、リベカは息子に二度と会えずに死んだ。
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家族は離散してしまった。
③ 道徳的結論
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人をだますことは悪であり、報いを受ける。
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親の偏った愛が家庭崩壊を引き起こした。
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目的が良くても、悪い手段を使えば悪い結果が生じる。
２．聖書的な解釈
① 聖書的な評価
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神の前で「悪」とされたのはエサウだけである（オバデヤ1:18、エレミヤ49:10、ヘブル12:16）。
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イサク、リベカ、ヤコブは「悪」との評価を受けていない。
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イサクは最終的にヤコブを祝福し（28:1）、神もヤコブを祝福した（28:14）。
② エサウの問題点
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神の祝福を当たり前と考え、軽んじた。
（豆の煮物事件、ヘテ人との結婚、イシュマエル人との結婚） -
神の言葉を学ぼうとしなかった。
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その結果、祝福は神の言葉を大切にしたヤコブに渡った。
③ ヤコブの評価
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父をだましたことは良くない（→後でラバンにだまされる）。
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しかし兄エサウをだましたのではなく、正当な手続きによって長子の権利を得ていた。
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神の言葉を学び、神の祝福を受ける準備をしていた。
④ イサクの評価
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神の計画より自分の考えを優先し、エサウを愛して祝福しようとした。
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しかし事件を通して反省した。
⑤ リベカの評価
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したことの手段は褒められない（→死ぬまでヤコブに会えない）。
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しかし神の計画を優先して行動した。
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主を第一とする姿勢が度々見られる。
⑥ 神の視点
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神は、神の言葉を大切にするリベカとヤコブを用いて働かれた。
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イサクはその出来事を通して神の計画を悟った。
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「兄が弟に仕えるようになる」（25:23）という御言葉が成就した。
３．ユダの裏切り
① 悪魔の視点
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イエスの殺害は神の計画を壊すものである。
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福音を食い止め、人々を地獄に引き込むためである。
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メシアの死によって絶望を与える悪魔の企み。
② 神の計画
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イエスの死と復活は神の計画である。
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その結果、異邦人に福音が伝えられた。
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すべての人に希望を与える救いの計画となった。
→ ユダの裏切りも、イエスの死も、人間的な目線だけでは理解できない。
× 「神がユダに罪を犯させた」のではない。
→ 神は人の行動をもご自分の計画のために用いられたのである。
４．結論
① 道徳的な目線だけで聖書を見る危険
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人間的にはヤコブが悪く見えるが、神の目にはエサウが悪い。
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神の祝福を軽んじた結果、祝福を失った。
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聖書を読む時も、人生を振り返る時も 神の目線で見る必要がある。
② 神の目線を知るには？
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「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださる。」（ヤコブ4:8）
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