20221105土曜祈祷会
聖書:創世記36:31–32
題目:エサウの系図
賛美:436
説教:高曜翰 講道師
場所:大阪中央教会
1.エサウの系図について
創世記36章には、エサウの家系、すなわちエドム人の系図が詳しく記されています。
一見すると名前が多く、しかも他の箇所と違っているため、混乱を覚える部分でもあります。
まず、創世記36章に記されているエサウの妻たちです。
エサウは、
ヘテ人エロンの娘アダを妻とし、彼女からエリパズが生まれました。エリパズはそばめのテムナとの間にアマレクをもうけます。
また、ヒビ人ヂベオンの子アナの娘アホリバマを妻とし、エウシ、ヤラム、コラが生まれました。
さらに、イシマエル人ネバヨテの妹バスマテを妻とし、リウエルが生まれています。
一方で、創世記26章や28章を見ると、別の名前が出てきます。
そこでは、ヘテ人ベエリの娘ユデテ、ヘテ人エロンの娘バスマテ、イシマエルの娘でネバヨテの妹マハラテがエサウの妻として記されています。
このように名前が異なる理由については、いくつかの可能性が考えられます。
一人の人物が複数の名前を持っていた可能性、写本過程での記録の違い、あるいは実際には四人以上の妻がいた可能性などです。
しかし、最終的にどれが正解かは断定できません。
それでも重要なのは、この違いが何千年もの間、修正されずに聖書に残されてきたという事実です。
神様はこの部分を「修正させなかった」のです。
そこには、細部よりも「伝えるべき本質」があることを、私たちに教えているのではないでしょうか。
2.系図が語る意味
では、このエサウの系図は、私たちに何を伝えているのでしょうか。
第一に、エサウの子孫が大いに繁栄したという事実です。
エサウの子孫はエドム人と呼ばれ、これは作り話ではなく、歴史上実在した民族であることを示しています。
彼らは王を立て、イスラエルよりも約1000年早く国家を形成しました。
神様の選びの外にあっても、この世的な繁栄は可能であることが分かります。
しかし第二に、エドム人はイスラエルの敵となっていきました。
出エジプトの際、モーセたちの通過を拒み(民数記20章)、
サウルが王となった時代には戦いが起こり(サムエル記上14章)、
バビロン捕囚の際には、逃げるイスラエル人の道を封鎖しました(オバデヤ書14節)。
さらに新約時代、メシア誕生のときには、ヘロデ王による二歳以下の幼子の虐殺という悲劇も起こります(マタイ2章)。
聖書全体を通して見ると、エドム人は確かに繁栄しましたが、神様に敵対する道を選び、最終的には滅びに至った民族として描かれています。
3.私たちに伝えられていること
この箇所から、私たちは大切なことを学びます。
確かに聖書には、系図や名前などにおいて食い違いが見られる箇所があります。
しかし、それによって聖書の本質が揺らぐわけではありません。
細部にとらわれすぎて、神様が何を語ろうとしているのかを見失ってはいけないのです。
神様の外にあっても、人は一時的に繁栄することができます。
しかし、その繁栄は永遠には続きません。
真の永遠、真の祝福は、神様の内にのみあるのです。


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