20240729早天祈祷会
聖書:士師記5:6-9
題目:始まる時に主を賛美せよ
賛美:390
説教:高曜翰 副牧師
はじめに
私たちは多くの場合、
「うまくいったら神様を賛美しよう」
「結果が出たら感謝しよう」
と考えがちです。
しかし今日の本文は、戦いが始まる前に主を賛美せよ と教えています。
まだ勝利は見えていません。
それでもデボラは、始まりの時点で主を賛美しました。
なぜでしょうか。
その理由を、士師記5章6〜9節から学びたいと思います。
1.本文解説
① 過去の悲惨な状態を顧みる
デボラはまず、イスラエルの過去の悲惨な状態を思い起こします。
シャムガルの時代、またヘベルの妻ヤエルの時代、
商売は成り立たず、旅人は安全に道を通ることができませんでした。
大きな道は使われず、人々はわき道を通らなければなりませんでした。
農業をする人もいなくなり、村は衰え、社会全体が機能しなくなっていました。
そのような絶望的な状況の中で、
デボラが「イスラエルの母」として立ち上がった のです。
本来ならバラクが先頭に立つべきでしたが、彼はそれを拒みました。
そのため、神様はデボラを用いてイスラエルを導かれました。
② 苦しみの原因
イスラエルがこれほど苦しんだ原因は何だったのでしょうか。
それは、イスラエルが主を捨て、カナン人の神々を選んだから です。
その結果、敵は城門の前まで迫ってきました。
しかし、イスラエルには戦おうとする人がいませんでした。
四万人の中に、盾や槍を持つ者さえ見当たらなかったのです。
一方、カナン人は900両の鉄の戦車部隊を持っていました。
これは現代で言えば、徒歩の兵士とオートバイ部隊が戦うようなものです。
平地で戦えば、敗北は確実でした。
③ 戦いの始まりに主を賛美する
そのような絶望的な状況の中で、
デボラは戦いが始まる直前、イスラエルの指導者たちにこう呼びかけます。
「主を賛美せよ。」
まだ勝利は見えていません。
結果も出ていません。
ただ神様が
「あなたの手に渡した」
と語られた、その御言葉を信じて出陣しようとしているだけです。
デボラは、ここまで導いてくださった神様を覚え、
始まりの時点で主を賛美しました。
信仰とは、結果を見て賛美することではなく、
神様の約束を信じて賛美することです。
2.新約聖書からの教え
① 過去を記憶することの大切さ
詩篇103篇2節はこう語ります。
「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。」
人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」存在です。
これが人間の本性です。
そのため聖書は、何度も過去を振り返るように教えます。
ダビデも、ヨシュアも、ステパノも、神様の御業を語り続けました。
それは、主がしてくださったことを忘れないため です。
神様の恵みを忘れるから、私たちは不満を言うようになります。
神様が何をしてくださったかを知らない、覚えていないからです。
② 苦しみの原因は神様から離れたこと
イエス様はこう言われました。
「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。」
苦しみの原因は、
自分の能力の低さでも、
隣人の質の悪さでも、
運の悪さでもありません。
神様から離れたこと が根本的な原因です。
人間はもともと、神様と共に生きるように造られています。
だから神様から離れると、必ず苦しみが生まれます。
しかしその苦しみは、
神様との関係を見直し、修復するための良い機会でもあります。
そのためには、謙遜な心が必要です。
③ 神様が共にいることに感謝する
テサロニケ人への第一の手紙5章18節はこう語ります。
「すべての事について、感謝しなさい。」
私たちに本当に必要なものは、
神様が共にいてくださること です。
神様が共におられるなら、すべては解決に向かいます。
ただし注意すべきことがあります。
神様はいつも同じ方法で働かれるわけではありません。
その都度、その都度、神様を信頼することが求められます。
ヨシュアの時代もそうでした。
私たちは、
望む結果が得られたから感謝するのではありません。
まだ結果は見えていなくても、
神様が共におられるから感謝する のです。
ヤコブも、ハンナも、そうでした。
3.まとめ
今日の御言葉から、三つのことを心に留めましょう。
① 過去を記憶し、主の恵みを忘れない
② 苦しみの原因は、神様から離れていることにある
③ 結果の前に、神様が共にいることを感謝する
戦いが始まる時、
問題に向き合う時、
新しい一歩を踏み出す時こそ、
主を賛美しましょう。
始まりの時に主を賛美する信仰を、
今日も神様は喜んでくださいます。


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