20241123土曜祈祷会
聖書:創世記26:26-33
題目:イサク―「柔和」を喜ぼう
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.温和な人でいいのか?
私たちは「柔和」や「温和」と聞くと、どこか弱い印象を持つことがあります。本当にそれでよいのだろうか、と疑問に思うこともあるでしょう。
① 否定的な意見
❶ 弱そうに見えて、人に騙されやすいと思われる。
❷ 自己主張がなく、愚か者のように見られることもある。
❸ 人々に笑われる存在になるかもしれない。
このように、世の価値観では「強さ」や「主張」が評価され、「柔和」は軽く見られがちです。
2.イサク ― その名の意味は「笑う」
イサクという名前の意味は「笑う」です。彼の生涯を見ると、特別な能力や力強さが強調されている人物ではありません。それでも彼は、神の大きな祝福を受けました。
① 神様の祝福を多く受けた人
❶ 聖書を見ると、イサクは特別な英雄的能力を持った人ではありません。
・父アブラハムと同じように、妻を妹と偽ったこともありました。
・ペリシテ人の嫌がらせを受けても争わず、許しました。
・そのため、さらに嫌がらせを受けることもありました。
❷ しかしイサクは、百倍の祝福を受けた大富豪となりました。
・井戸を掘るたびに水が湧き出ました。
・三度目には、ペリシテ人も恐れて奪うことをしなくなりました。
・三つ目の井戸は、最も大きな井戸となりました。
❸ ここにキリスト者の特徴があります。
⑴ 柔和であること。
⑵ 相手を許すこと。
⑶ 祝福は自分の力ではなく、神から来ると信じること。
イサクの強さは、争う力ではなく、神に委ねる力でした。
3.ペリシテ人の王アビメレク
イサクと対照的に描かれるのが、ペリシテ人の王アビメレクです。
① アビメレクの特徴
❶ 外国人であるイサクが豊かになるのを見て嫉妬しました。
❷ アブラハムの時に結んだ契約を破棄し、井戸を埋めました。
❸ イサクを脅威に感じ、最終的には自分から和解を求めました。
② この世の人の特徴
❶ 幸せを、他人と比べてどれだけ持っているかで測る。
❷ 嫉妬すると、悪いことにも手を出してしまう。
❸ 自分の利益のために関係を築こうとする。
イサクは奪い合いませんでした。しかし結果として、アビメレクの方が彼を恐れ、和解を求めるようになったのです。
4.柔和を大切にしよう
聖書は一貫して、柔和を祝福された性質として教えています。
① 聖書の教え
❶ 「柔和な人たちは、さいわいである。彼らは地を受け継ぐであろう」(マタイ5:5)
❷ 「あなたは柔和な者の願いを聞き、その心を強くし、耳を傾けてくださる」(詩篇10:17)
❸ 「柔和な者は国を継ぎ、豊かな繁栄を楽しむことができる」(詩篇37:11)
❹ 「御霊の実は…柔和…であって、これらを否定する律法はない」(ガラテヤ5:23)
→ 柔和な人ほど、神の祝福を受けるのです。
② 本当の幸せとは何か
❶ 幸せはこの世の富ではありません。
他人と比較してはいけません。
この世のもののために争ってはなりません。
※イエスが戦われたのは、人と神を欺く者に対してであり、自分の利益のためではありません。
❷ 神に喜ばれる柔和な人こそ、幸せになります。
イサクは柔和な性格ゆえに、神から豊かな祝福を受けました。
❸ 17世紀イギリスの作家 アイザック・ウォルトン はこう語りました。
「神には住まいが二つある。ひとつは天、もうひとつは柔和で感謝する人の心である。」
結び
たとえ弱く見えても、
たとえ人から馬鹿にされても、
柔和な性格は、神の祝福を受けるにふさわしい器です。
イサクのように、争わず、赦し、神に委ねる者となりましょう。
そして、柔和を喜び、大切にして歩んでいきましょう。


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