20241206早天祈祷会
聖書: 使徒行伝3:1-10
題目: イエスの名を求めよう
賛美: 386、390
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.本文解説
① 午後三時の祈りと足なえの男
ペテロとヨハネは、午後三時の祈りの時間に神殿に上って行きました。当時のユダヤ人は、午前九時、正午、午後三時の一日三回、神殿や会堂で祈りをささげていました。特に九時と三時は、いけにえをささげる時間でもありました。ペテロとヨハネも、ユダヤ人の習慣に従い、祈るために神殿へ向かったのです。
そのとき、生まれつき足のきかない男が、人々に抱えられて運ばれてきました。彼は毎日、「美しの門」と呼ばれる神殿の門に置かれ、宮詣でに来る人々から施しを受けていました。
彼には、施しを受ける以外に収入を得る方法がありませんでした。おそらく友人たちが、祈りの時間ごとに彼を運んで来ていたのでしょう。祈りに来る人々にとって、施しは称賛される善行でした。そのため、彼はその門で助けを求め続けていたのです。
毎日神殿に運ばれる足なえの男と、毎日祈りに神殿へ来るペテロとヨハネ。この日も、彼は二人に施しを求めて声をかけました。
② 「私たちを見なさい」— イエスの名による奇跡
ペテロは彼をじっと見て言いました。
「私たちを見なさい。」
それは、彼の注意を自分たちに向けさせるためでした。施しをする側も、受ける側も、それが日常となると、互いをしっかり見ることをしなくなります。しかし、これから起こる神の御業をはっきりと見せるために、ペテロはそう言ったのです。
続けて彼は言いました。
「金銀は私にはない。しかし、私にあるものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がり、歩きなさい。」
足なえの男にとって、「美しの門」は生活費を得ることのできる場所でした。彼は金銀という物質的なものに頼って生きていました。しかし、使徒たちは金銀ではなく、「イエス・キリストの名」を与えました。それは物質的必要を超えて、霊的問題をも解決する力でした。
ペテロが彼の右手を取って起こすと、足とくるぶしはたちどころに強くなりました。彼は踊り上がって立ち、歩き出しました。そして歩き回り、踊りながら神を賛美し、彼らと共に神殿の中へ入って行きました。
それは彼の人生で初めての出来事でした。
旧約聖書の サムエル記下 5章8節には、足なえは宮に入れないという背景が記されています。彼はこれまで門の外に座ることしかできませんでした。しかし今や、イエスの名によって癒され、神殿の中へ入る者とされたのです。
彼は物乞いという職を失いました。しかしそれ以上に大きなもの、すなわち新しい人生と永遠の命への道を得ました。「美しの門」は、彼にとって永遠の命へと導く真に美しい門となったのです。
③ 人々の驚き
人々はこの出来事を見て、非常に驚きあきれました。
門の前に座っていたあの男が、今は神殿の中で歩き回り、神を賛美しているのです。神による癒しは、その人ができなかったことを可能にします。そしてその御業は、周囲の人々を驚かせるのです。
2.適用
① 毎日主に会うとき、新しい出会いがある
ペテロとヨハネは毎日のように祈りに行きました。そして毎日「美しの門」に来ていた足なえの男に出会いました。
使徒2章47節には、「主が救われる人々を日々仲間に加えてくださった」とあります。まさにその通りに、祈り続ける二人に、この男が加えられたのです。
毎日の繰り返しは退屈に思えることがあります。しかし、その中に主がおられるならば、そこには新しい御業が起こります。
② 金銀ではなく、イエスの名によって生きよう
金銀のために生きる人の「美しの門」は、この世の美しさで終わります。それはヘロデの建てた壮麗な神殿のレベルにすぎません。
しかし、イエスの名によって生きる人の「美しの門」は、神の国の美しさを見る門となります。この奇跡の美しさを見たのは、使徒たちだけでなく、神殿に祈りに来ていた人々も同じでした。
十三世紀の神学者 トマス・アクィナス とローマ教皇に関する有名な逸話があります。
教皇が「教会はもはや『金銀は私にはない』と言わなくてもよい」と語ったとき、トマスはこう答えました。
「しかし教会は『立ち上がり、歩きなさい』とも言えなくなりました。」
財物に満足してしまうなら、神の国の美しさを現す奇跡は起こりません。私たちは財物ではなく、イエスの名を求める生き方を選びましょう。
③ 神の国の美しさを見る姿が、最良の伝道
足なえの男が歩く姿を見て、人々は驚きました。
同じように、私たちが神の国の美しさに感動し、主にあって喜ぶ姿そのものが、力ある伝道となります。知恵や議論よりも、主にあって喜ぶ姿が人々の心を動かします。
3.まとめ
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毎日主に出会うとき、新しい出会いがある。
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金銀ではなく、イエスの名によって生きよう。
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毎日主にあって、神の国の美しさを見る人生を送りましょう。


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