20241220早天祈祷会
聖書:使徒行伝4:32-37
題目:バルナバになろう
賛美:413、438
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
Ⅰ.本文解説
1.心と思いを一つにした群れ
信じた者の群れは、心を一つにし、思いを一つにしていました。そして、だれひとり自分の持ち物を自分のものだと主張せず、すべてを共有していました。
まず「心」と「思い」を一つにしたということが重要です。
心とは考えの中心であり、思いとは願いや望みのことです。それらが一つになったとは、神様中心に生き、神の栄光のために生きるという方向性が一致したということです。自分中心、自分の栄光のためではありません。
当時、すでに八千人以上が心と思いを一つにしていました。最初は120人でしたが、ペンテコステで三千人が加えられ、足なえのいやしの出来事を通してさらに五千人が加えられました。それほど多くの人々が一つとなっていたのです。参考までに、当時のパリサイ派は約六千人、サドカイ派はそれよりも少なく、祭司は約一万八千人でした。
これは共産主義ではありません。富の平等を目指したのでも、私有財産を否定することが目的でもありません。神様中心に心と思いを一つにした結果として、行動に表れたのが持ち物の共有だったのです。
2.復活の証しと大きな恵み
使徒たちは主イエスの復活について力強く証ししました。その結果、大きな恵みが一同に注がれました。そして彼らの中に乏しい者は一人もいませんでした。土地や家を持つ人々がそれを売り、その代金を使徒たちの足もとに置き、必要に応じて分け与えられたのです。
第一に、復活について力強く証ししたことが重要です。持ち物を共有することで生活の必要が満たされ、使徒たちは宣教に集中することができました。それを神様が喜ばれ、恵みが豊かに注がれたのです。
第二に、共有は使徒たちを通して行われ、貧しい人々に分配されました。神の国のために働く仲間たちの必要を満たすことが重要でした。これは、貧しい人々が自分の好きなことをするためにお金を持つということではありません。教会の予算の問題にも通じる原則です。
第三に、配分は使徒たちによってなされました。個人的な感情や好みによるのではなく、指導者の立場から祈りと責任をもって判断されるべきものでした。
3.バルナバという人物
クプロ生まれのレビ人で、本名をヨセフという人がいました。使徒たちは彼をバルナバと呼びました。バルナバとは「慰めの子」という意味です。
彼はマルコのいとこであり、後にパウロの宣教のパートナーとなる人物です。レビ族の出身でしたが、キプロスに移住しており、土地を所有していました。その土地がキプロスにあったのか、パレスチナにあったのかは明らかではありません。
本来、レビ族は律法によって土地の所有を禁じられていました。しかし、バビロン捕囚以降、その法的効力は事実上失われていました。その結果、サドカイ派の人々は土地を所有し、大金持ちになっていました。
しかしバルナバは、その所有していた畑を売り、その代金を使徒たちの足もとに置きました。彼は自分の所有を広げるのではなく、神の国のためにささげたのです。
Ⅱ.適用
1.一つになった心と思いを持とう
私たちにも、心と思いが一つになった群れが必要です。神様中心に考え、神の国のものを願い求める集まりを築くことが大切です。
もし心が自分中心であり、この世のものを求めているなら、どれほど技術があり、どれほど結果が出ていたとしても、霊的な意味はありません。
2.一つになれば分かち合える
心と思いが一つになれば、自然と分かち合うことができます。
それは人に称賛してもらうためではありません。同じ神の働きをする者として、見返りを求めずに分かち合うのです。
私たちはすでに、イエス・キリストを通して返しきれないほどの恵みを受けています。たとえ五千億円よりも価値がある命であっても、私たちはキリストから与えられているのです。その恵みに比べれば、私たちが分け与えるものは小さなものです。
3.バルナバのように与える人になろう
バルナバとは、人々を慰め、励ます人のことです。私たちは慰めや励ましを待つのではなく、それを与える者になるべきです。
分かち合うとは、互いに分け与えることです。もらうことを期待することではありません。自分がもらったかどうかにこだわるのでもありません。
サドカイ派の人々は律法を無視して所有を広げ、自分たちだけが慰められようとしました。しかしバルナバは、分け与えることで多くの人を慰めました。そして彼は、後にパウロを導くという神の大きなご計画に参与することになったのです。
Ⅲ.まとめ
第一に、皆で神様中心に考え、神の国を求める心を持ちましょう。
第二に、分かち合うことを喜ぶ者となりましょう。
第三に、そうすれば私たちは、人々を慰め、神のご計画に参与するバルナバのような存在となるでしょう。


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