20241221土曜祈祷会
聖書:創世記27:46-28:2
人物:リベカ―信仰の家庭
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
「リベカはイサクに言った、『わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう』。」(創世記27:46)
「イサクはヤコブを呼んで、これを祝福し、命じて言った、『あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。立ってパダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、そこであなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい』。」(創世記28:1-2)
Ⅰ.祝福強奪事件の背景
1.創世記27章の出来事
創世記27章には、いわゆる「祝福強奪事件」が記されています。
イサクは長男エサウを跡取りとして祝福しようとしました。しかしリベカは次男ヤコブと共謀し、イサクをだましてヤコブに祝福を与えさせました。
それを知ったエサウは怒り、弟ヤコブを殺そうと決意します。そこでリベカは、ヤコブを自分の兄ラバンのもとへ送り出すことを決めました。
2.リベカの本音
リベカがイサクに語った言葉には、彼女の本心が表れています。彼女がエサウを嫌った理由は、ヘテ人の娘たちとの結婚でした。異邦人との結婚によって、信仰の純粋さが失われることを恐れたのです。
また、ヤコブも兄と同じように異邦人と結婚するのではないかと心配していました。彼女は単にヤコブをひいきしていたのではありません。信仰の家系が断絶することを何よりも恐れていたのです。
Ⅱ.リベカの信仰
1.信仰の家庭を築くために家を出た女性
リベカは、まだ会ったことのないイサクと結婚するために、故郷を離れました。
祖父ナホルは、アブラハムのように信仰の旅に出ることなく、ウルまたはハランにとどまった人物でした。兄ラバンは、神よりも利益を優先する人でした。
そのような環境の中で、リベカは信仰の家庭を築くために家を出たのです。
2.子どもについて神に尋ねた母
リベカは二十年間、不妊でした。そのためイサクは神に祈り願いました(創世記25:21)。
一方、アブラハムはサラの死後ケトラと再婚し、140~160歳の間に六人の子どもをもうけました。しかしリベカは人間的な解決を求めませんでした。
胎内で子どもたちが激しく争ったとき、彼女は神に尋ねました(25:22-23)。そこで「兄が弟に仕える」という神のことばを受けました。
アブラハムやサラのように、自分の方法で問題を解決しようとはしなかったのです。
3.ヤコブを愛した理由
エサウは狩猟者となり、外に出てばかりいました。一方ヤコブは天幕に住み、父と同じ羊飼いの働きをしていました。それは、天幕の中でアブラハムやイサクから神の言葉を学ぶ環境にあったということです。
イサクは鹿の肉を愛し、そのためにエサウを愛しました。しかしリベカは、神の言葉を覚えており、その約束に基づいてヤコブを愛しました。
イサクは神の言葉を無視してエサウに祝福を与えようとしましたが、リベカは祝福が神の約束どおりヤコブに行くように動いたのです。
4.聖書的評価
聖書はエサウについては神の前に悪であると評価しています(オバデヤ1:18、エレミヤ49:10、へブル12:16)。しかしイサク、リベカ、ヤコブについては、そのような評価はありません。
イサクは最終的にヤコブを祝福しました(28:1)。そして神ご自身もヤコブを祝福されました(28:14)。
5.エサウの問題点
エサウは神の祝福を当然のものと考え、軽んじました。豆のスープ事件、ヘテ人との結婚、イシュマエル人との結婚などがその例です。
彼は父の仕事を軽んじ、神の言葉を学ばず、自分の欲望のままに生きました。その結果、神の祝福は、より重く受け止めたヤコブに渡ったのです。
6.リベカのアイデンティティ
リベカのアイデンティティは「信仰の家庭を作ること」でした。
だからこそ、故郷を出て、会ったこともないイサクのもとへ嫁ぎました。妊娠の問題も神に尋ね、その言葉を心に留めました。そしてエサウの異邦人との結婚を、死ぬほど嫌がりました。
彼女の人生の中心には、常に信仰の継承がありました。
Ⅲ.まとめ
多くの人は、リベカを家庭を混乱させた悪い母として見ます。しかし彼女の人生の中心には、信仰の家庭を守るという明確な目的がありました。
その行動の根底には、神を大切にし、神から与えられた家庭を守ろうとする心がありました。
私たちも、信仰の家庭を築くことを人生の中心に置く者となりましょう。


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