20241225水曜クリスマス礼拝
聖書:ルカ2:8–12
題目:羊飼いへの知らせ
讃美:109、128
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
Ⅰ.クリスマスはいつなのか
① 12月25日はキリストの誕生日か
12月25日は、イエス・キリストの正確な誕生日ではありません。これはキリストの誕生を記念する日です。実際の誕生は9月から10月頃ではないか、という説もあります。
その理由の一つとして、バプテスマのヨハネの父ザカリヤがアビヤ組の当番で神殿奉仕をしていた時期が6〜7月頃であったことが挙げられます。ヨハネが生まれ、その半年後にイエスが誕生したと考えると、妊娠期間約280日を計算して9〜10月頃になるという推測です。
また、ユダヤの三大祭りとの関連も指摘されます。
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過越の祭り(3〜4月)
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七週の祭り(5〜6月)
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仮庵の祭り(9〜10月)
こうした背景から、秋の可能性が語られることがあります。
② 12月25日はもともと何の日か
12月25日は、もともと太陽神ミトラスを祝う冬至の祭りの日でした。ミトラ教はペルシャ由来の宗教で、ローマ帝国の軍人たちの間で広まりました(ミトラ信仰は後の弥勒信仰にも影響を与えたと言われます)。
最も古いクリスマス礼拝の記録は西暦336年にさかのぼります。
380年にキリスト教が国教となり、392年に他宗教が禁止される中で、12月25日がキリストの誕生を祝う日として定着しました。
Ⅱ.本文解説
① 夜、野宿していた羊飼いたち
聖書には、この地方で羊飼いたちが夜、野宿をしながら羊の群れの番をしていたとあります。
この記述をもって「12月ではない」と主張する人もいます。しかしユダヤの伝統では、羊は荒野で飼われるものでした。また、過越の祭りのいけにえの羊はエルサレム周辺で育てられる必要がありました。したがって、12月の夜に羊の番をしていた可能性も十分にあります。
② 天使の出現と羊飼いたちの恐れ
主の御使いが現れ、主の栄光が彼らを照らしました。彼らは非常に恐れました。
当時、羊飼いは社会的評価の低い職業でした。羊の世話のために安息日や律法を厳格に守ることができず、裁判で証言することも許されないほど信頼されていませんでした。
そのような彼らに神の使いが現れたなら、普通は裁きだと考えたでしょう。しかし天使は、ザカリヤやマリヤの時と同じように、「恐れるな」と語り、「大きな喜びの良い知らせ」を伝えました。
③ 救い主誕生の知らせ
「今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主なるキリストである。」
そして、「布にくるまって飼葉おけに寝ている幼子」がしるしであると告げられました。
羊飼いたちは、救い主を最初に見るという大きな祝福を受けました。なぜヘロデ王でも、律法学者やパリサイ人でもなく、羊飼いたちだったのでしょうか。
それは、福音がすべての人に向けられていることを示すためです。特に貧しい人々、日々の生活で精一杯の人々にこそ、福音は早急に必要です。
当時は、律法をよく守る優れた人に祝福が与えられると信じられていました。しかし羊飼いたちは、律法を完全には守れず、軽蔑される存在でした。それでも彼らの働きは、神にささげる良い羊を育てるという尊い使命でした。
彼らは自分を聖なる者にするためではなく、神様に喜んでいただくために働いていたのです。
④ ルターの解釈
宗教改革者マルティン・ルターは、この場面について次のように解釈しました。
羊飼いたちは夜、自分の持ち場にとどまり、与えられた役目を忠実に果たしていました。町に住みたい、貴族になりたいなどと望まず、力ある人々をうらやまず、神に与えられた務めに満足していました。
神に与えられた役割に満足することは、信仰者にとって非常に重要です。だからこそ彼らは、天使から良い知らせを聞くことができたのです。
Ⅲ.適用
① 神様にだけ頼る人になろう
主イエスは山上の説教で語られました。
「心の貧しい人たちは、さいわいである。天国は彼らのものである。」(マタイによる福音書5章3節)
「心の貧しい」とは、神様以外に誇れるものがない状態、目標があっても自分の力では達成できないと知っている状態です。
貧しいから幸いなのではありません。神様に頼る以外に道がないからこそ幸いなのです。
羊飼いたちは誇れるものを持っていませんでした。だからこそ福音を受け、祝福を受けました。
私たちは宝くじの当選を夢見るのではなく、神様しか頼ることができないことを喜ぶ者となりましょう。
② 神様の計画に参加する人になろう
主はまた言われました。
「わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、偽って様々の悪口を言う時には、あなたがたはさいわいである。」(マタイによる福音書5章11–12節)
神様のために迫害を受け、貧しくなる人は幸いです。なぜなら、天における報いが大きいからです。
羊飼いたちは、神にささげる犠牲の羊を育てるために不自由な生活をしていました。他の人々のような暮らしはできませんでした。しかし彼らは、その使命を全うしました。
私たちにも神様から与えられた使命があります。自分が偉くなることを喜ぶのではなく、使命を果たすことを喜びましょう。
③ 12月25日をどのように祝うか
イエスの正確な誕生日を分析することが最も重要なのではありません。
しかしクリスマスの日に、自分の楽しみだけを求めるなら、その日は意味のないものになってしまいます。
クリスマスを通して主を喜び、主の計画に参加することを喜ぶならば、日にちがいつであっても、それは真の喜びの日となります。
Ⅳ.まとめ
① 他のものに頼るのではなく、神様にしか頼ることができないことを喜びましょう。
② 「神様のせい」で苦しむのではなく、「神様のために」生きる人となりましょう。
③ そうすれば私たちも、羊飼いたちのように、大きな喜びの良い知らせを聞くことができるでしょう。
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