20250414苦難週間早天祈祷会
聖書:ヨハネ18:19-24
題目:アンナスの尋問
賛美:143、144
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.本文解説
(1)アンナスとは何者か
アンナスは、かつて10年間大祭司を務めた人物であり、現大祭司カヤパの義父にあたります。
大祭司は本来ローマによって任命されるものでしたが、アンナスは自分の息子5人を次々と大祭司に就けるなど、非常に強い影響力を持っていました。
そのため、形式上は引退していても実権を握っており、イエスはまず最初に彼のもとへ連れて来られたのです。
(2)イエスへの尋問の目的
アンナスがイエスに尋ねた内容は、「弟子たち」と「教え」についてでした。
これは、イエスと弟子たちの双方に不利となる証言を引き出すためでした。
しかし、この裁判はすでに死刑ありきで進められていた、不当な非公開裁判でした。
サドカイ人とパリサイ人は本来立場が異なりますが、この時は結託してイエスを殺すことを決めていました。
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パリサイ人は、イエスの教えを誤りと見なしていた
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サドカイ人は、イエスの勢力拡大によってローマの介入を恐れていた
このような思惑が一致し、イエス排除へと動いていたのです。
(3)イエスの応答とその意味
①「なぜ私に聞くのか」
イエスはまず、「なぜ私に尋ねるのか」と問い返されました。
本来、裁判においては訴える側が証拠を提示するべきです。
それにもかかわらず、まず人を捕らえてから証拠を探すというやり方は、明らかに不当でした。
②「聞いた人々に尋ねよ」
さらにイエスは、「聞いた人々に尋ねなさい」と言われました。
正しい裁判には証人が必要です。そしてイエスの教えには多くの証人が存在しました。
イエスは会堂や神殿で公然と教えておられ、何も隠してはいませんでした。
③「なぜ私を打つのか」
イエスがこのように語られたとき、アンナスの部下の一人がイエスを打ちました。
それに対してイエスは、「もし間違っているならその理由を示せ。しかし正しいなら、なぜ打つのか」と答えられました。
これは、自分に罪がないことを明確に示す正当な反論でした。
④この裁判の問題点
この尋問には、数多くの重大な違反がありました。
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過越の祭りの期間中に裁判を行っている
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朝9時の犠牲の前に裁判を行っている
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弁護人が存在しない
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被告人を打つという暴力行為
つまり彼らは、自分たちの定めた律法さえも破りながら、正しいイエスを陥れようとしていたのです。
⑤カヤパのもとへ送られるイエス
その後アンナスは、イエスを縛ったまま大祭司カヤパのもとへ送りました。
これは裁判がさらに進められることを意味していました。
2.適用
(1)イエスが受けられた苦しみ
イエスの苦しみは、むち打ちや十字架といった肉体的なものだけではありませんでした。
この不当な裁判そのものも、大きな苦しみの一つでした。
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罪もないのに夜中に呼び出される
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権力者たちの前で、たった一人で立たされる
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証人も弁護人もいない
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理不尽に打たれる
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無罪であるにもかかわらず解放されない
このような精神的な苦しみも、イエスはすべて受けられました。
この世で最も罪のない方が、最も不当な裁きを受けたのです。
多くの人を助けてきたにもかかわらず、その時には誰も助ける者がいませんでした。
それでも神様がこれを許されたのは、十字架への道であったからです。
(2)私たちへの慰め
イエスがこのような苦しみを受けられたのは、私たちを理解するためでもあります。
私たちはそれぞれ、さまざまな苦しみを抱えて生きています。
しかしその苦しみは、イエスがすでに経験されたものでもあります。
だからこそ私たちは、自分の苦しみをイエスに打ち明けることができます。
イエスはそれを理解し、慰めてくださるお方だからです。
(3)今週の歩みへの勧め
この一週間、イエスが受けられた苦しみを覚えましょう。
そして自分の苦しみを、正直にイエスに打ち明けましょう。


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