20250925日曜午前礼拝
聖書:マタイ16:18−19
題目:キリストが建てる教会
賛美:6、331、499
説教:高曜翰 牧師
“そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。 わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」。”
マタイによる福音書 16:18-19 口語訳
1。日本教会の危機
①1%のキリスト教徒(戦後以降)(宗教年鑑参照)
❶プロテスタント約60万人、カトリック約40万人=合計約100万人
※東京と神奈川で推定約60万人(2020)、大阪は約4万人(2020)
❷他宗教で大きな信者数の減少が見られても、キリスト教は大きな変化なし。
❸真言宗−59%、PL学園−44%(1995−2020年)
②次世代クリスチャンの減少(東京基督教大学調べ)
❶日曜学校出席者:平均96人/教会(1951)→平均5人/教会(2020)
❷洗礼者:平均10.7人/教会(1950)→平均0.5人/教会(2020)
❸ちびまる子ちゃん:クリスチャンキャラ:花輪くんとぶーだろー
③クリスチャンの高齢化(東京基督教大学調べ)
❶60代以上の聖徒:63%(2014)
❷牧師の平均年齢:67.8歳(2015)
❸つまり、あと10−20年で聖徒も牧師も半分以上が一気にいなくなる。
④結論
❶次世代が育っていない
❷新しい人も教会に来ない
❸牧師も高齢化
→これまでの教会の形を維持できない未来が来る
⑤新たな希望
❶ギャラップの調査では数年にわたりキリスト教徒が2−3%。
❷つまり教会に所属していないクリスチャンが倍以上いる。
❸私の見解:教会で傷つき、教会を離れたクリスチャンが多い。
→人ではなく神様に集中できる教会づくり
2。教会を建てるキリスト
①そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。
❶シモンの「あなたはキリスト、生ける神の子である」という信仰告白に対しての答え。
❷あなたはペテロ(ギリシャ語)=岩です。
❸日常ではアラム語を使用していたので、ここでは「ケパ」と呼んだと考えられる。
②そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。
❶この岩とは何か?(カトリックの読み方)
⑴ ペテロ本人
⑵イエスがペテロに教会の権威を与えたので、その後継者が権威を得る。
❷この岩とは何か?(プロテスタントの読み方)
⑴ペテロの信仰告白
⑵ペテロのように信仰告白する者の上に教会が建てられる。
❸教会とは何か?
⑴「エクレシア」=「呼び集められた者たち」
⑵つまりイエスをメシアと信じて告白する人々の集まり
③黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。
❶黄泉の力とは?
⑴ハデス(ギリシャ語)=死んだ者が行く世界。ゲヘナ(地獄)とは違う場所。
⑵ハデスの力=死の力
❷打ち勝つことはない
⑴教会とは、死の力に打ち勝つ場所である。
⑵死なないわけではないが、復活することができる。
④わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。
❶天国の鍵とは?
⑴鍵=権威や管理権、開閉の決定権の象徴
⑵天国に入れるかどうかの決定権を教会が持っているわけではない。
⑶福音を伝える役割を持っているという意味。
⑤そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう
❶つなぐ=禁止する、解く=許可する、という意味。
❷信仰告白した者に、赦されているかいないかを宣言することができる。
❸その教会の宣言が天においても認められるということ(実際の赦しはキリストのみ)。
3。教会は何のために存在しているか?
①人々を救いに導くために存在している。
❶天国への鍵はペテロ個人には与えられなかった。教会を立てて、その後に与えた。
❷救いは個人的だが、福音を伝える働きは個人ではなく、教会を通して行う。
❸あってもなくてもいい存在ではない。教会を通してのみ与えられた役割がある。
②そして福音の中心は復活である。
❶宗教は、この世の良い暮らしをアピールするが、死後の確信は与えてくれない。
❷福音は、死んでも復活する確信を与える。
❸結果の有無に関わらず、復活の福音を伝えることが教会の使命である。
③私たちの教会はどんな存在?
❶単に礼拝するためだけの教会ではない。
❷どんな人にも福音を伝え続ける。効率ではなく、主の与えた心のままに。
❸そして全ての聖徒が確信を持ち、信仰告白することができるにようになるため。
4。教会はどうやって存在しているか?
①教会は信仰告白の上に存在している。
❶立派な牧師や聖徒、建物があるから存在しているわけではない。
❷私たちの信仰の上に与えられた、神様の権威によって存在している。
❸人間の能力や努力の上に成り立つのは教会ではない。
②献金の上に存在しているのでは?
❶「神様を理由にして献金を集めるのはやめて」「教会の運用のためと言うべき」
❷牧師が献金者によって生計を立てているのは確かだが、献金は信仰者の問題である。
❸献金者の感情や能力によって教会の存在が左右されることはない。
③私たちの教会は何によって存在している?
❶優れた指導者やたくさん献金している聖徒がいるからではない。
❷聖徒たちの犠牲的な行いによって、教会が回っているのは確かである。
❸しかし、その行いに現れる私たちの信仰を通して現れる神様の力で存在している。
④教会から離れているクリスチャンたちをどうするか?
❶人の力で教会を建てようとするから、自慢し、強要して、傷つき離れていく。
❷教会はキリストが建てるものである、これを人々に見せることが必要。
❸イエスキリストは自分をメシアだとは言ったが、誇りはしなかった。
“あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。 決して行いによるのではない。それは、だれも誇ることがないためなのである。”
エペソ人への手紙 2:8-9 口語訳
5。まとめ
①教会はキリストが建てる場所である。
❶人が無視していいものでもなければ、人が建てるものではない。
❷私たちが集まるのは、私たちの信仰告白の上に神様が働くから。
❸仮に教会が終わるとしたら、努力不足ではなく、信仰不足のせいである。
→私たちの教会は、神様によって建てられ続いていく教会である。
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