20251228日曜韓国語礼拝
聖書:コロサイ3:12−14
題目:残っている人間関係に感謝
賛美:342、498
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
“だから、あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者であるから、あわれみの心、慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい。 互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。 これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。”
コロサイ人への手紙 3:12-14 口語訳
1.世界一恐ろしい妻を持った大統領
①エイブラハム・リンカーン(1809−1865)
❶第16代アメリカ大統領で「偉大な大統領」として知られている。
❷極貧で1年も教育を受けられず、9歳で母が急死。独学で弁護士になった。
❸雑貨店の経営失敗し、15年かけて借金完済。5回以上落選。
②妻 メアリー・トッド・リンカーン
❶感情の起伏が激しく、突然怒鳴り、人前で夫を激しく非難。
❷物を投げる、夫を叩く、爪で引っ掻く。
❸浪費癖が激しく、借金を重ねる。
「彼女の買い物の請求書を見る方が、戦争より怖い」
③しかしリンカーンは離婚しなかった
❶公の場で自分の妻を悪くいったことは一度もない。
「彼女は多くを耐えてきた」「彼女は私の成功に大きく関わっている」
❷恐ろしい妻との関係を嘆くだけでなく、むしろ妻を理解し、尊重しようとした。
❸ 神様から与えられた関係を、自分の使命の一部として受け取った。
→ 彼は、妻との人間関係を通して、哀れな男ではなく、尊敬を受ける人物となった。
④ 人間関係が私たちを形成する
❶ 多くの場合、私たちはこう思う。
「この人との関係さえなければ、もっと楽に信仰生活ができるのに」
❷ しかし、今なお続いている関係は、神の摂理の中に置かれている関係である。
❸ 良い関係だけでなく、苦しさを伴う関係も、神が用いておられる関係である。
→ 往々にして、人は孤独を通して神と出会い、人間関係の中で清くなる。
2.神様が私たちに求めておられること
① 私たちはどのような存在か
❶「あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者である」
⑴ 私たちは、行動する前からすでに神に愛されている存在である。
⑵ 人を赦したから選ばれたのでも、忍耐したから愛されたのでもない。
⑶ 恵みによって愛され、赦された者としての生き方が求められている。
② その私たちに、神が命じておられること
❶「慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい」
⑴ これは性格の良い人になるための勧めではない。
⑵ キリストを着るように生きるための、信仰者の姿勢である。
⑶ これらは、人との関係の中でこそ試され、現れる徳である。
❷「互に忍びあい、ゆるし合いなさい」
⑴ 主が先に赦してくださったことが、私たちの基準である。
⑵ 私たちは、赦すことによって神に近づくのではない。
⑶ 神に赦されているからこそ、赦すように招かれている。
❸「これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい」
⑴ 愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。
⑵ 帯とは、ばらばらなものを一つにまとめ、動けるようにするもの。
⑶ 愛なしでは、慈愛は感情に終わり、忍耐はただの我慢になり、赦しは重荷になる。
3.なぜそれが必要なのか
① 難しい人間関係の中でも、神は働いておられる
“神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。”
ローマ人への手紙 8:28 口語訳
❶ 難しい関係が今も続いているのは、偶然ではない。
⑴ 神は、意味もなく私たちを苦しめるお方ではない。
⑵ 神は、成長と使命に必要な関係を残される。
⑶ 人が「失敗」と見る関係の中にも、神の摂理は働いている。
― リンカーンと妻との関係もその一つであった。
② 神の目的は「関係の解決」より「人格の形成」
“神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長子とならせるためであった。”
ローマ人への手紙 8:29 口語訳
❶ 神は、私たちをキリストの形に造り変えるために関係を用いられる。
⑴ 赦しと愛を学ぶことで、私たちはキリストに似た者へと変えられる。
⑵ 難しい人間関係は、信仰の失敗ではなく、成熟への過程。
⑶ リンカーンは妻との関係を通して、清い人格へと練られた。
❷イエスご自身も、困難な人間関係を通られた
⑴ パリサイ人、故郷の人々、コラジン、ベツサイダ、カペナウム。
⑵ イエスは、人間関係を避ける信仰を教えなかった。
⑶ 衝突や拒絶は、失敗ではなく、神の御業が進む場であると示された。
③ だから、難しい相手ほど愛するように招かれている
“しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ。”
ルカによる福音書 6:27 口語訳
❶ 自分を好いてくれる人だけを愛するのは、自然な反応にすぎない。
⑴ 難しい関係でこそ、私たちは自分がどれほど赦されたかを思い出す。
⑵ 愛を選ぶことは、快適さではなく、清さへの道。
⑶ リンカーンにとって、それは敗北ではなく勝利であった。
❷ イエスは、敵を愛する道を通って栄光に至られた。
⑴ 敵を滅ぼすのではなく、十字架の上で赦された。
⑵ その愛と従順によって、復活と栄光が与えられた。
⑶ 愛と赦しは、神の国における最も強い勝利である。
4.まとめ
① 難しい人間関係が残っているのは、神の失敗ではなく、神の使命。
② 神は、その関係を通して、私たちをキリストの形に造り変えておられる。
③ だからこそ、残っている人間関係に感謝し、愛を身に着けて歩んでいこう。


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