20240811早天祈祷会
聖書:士師記6:25-27
題目:本当の問題
賛美:406
説教:高曜翰 副牧師
1.本文解説
その夜、主はギデオンに言われました。 「あなたの父の七歳の第二の雄牛を取り、あなたの父の持っているバアルの祭壇を打ち壊し、そのそばにあるアセラ像を切り倒しなさい。そして、この砦の頂に、あなたの神、主のために祭壇を築き、その第二の雄牛をささげ、切り倒したアセラの木で燔祭をささげなさい。」
ギデオンはしもべ十人を連れて、主が命じられたとおりに実行しました。しかし、父の家族や町の人々を恐れたため、昼ではなく夜に行いました。
① 「父の七歳の第二の雄牛を取れ。父のバアル像とアセラ像を切り倒せ」
七歳という数字は、イスラエルが七年間苦しめられていた期間を示しています。また、第二の雄牛とは成熟した成牛のことです。
父の家にあったバアルの祭壇とアセラ像は、家族ぐるみで偶像礼拝をしていた証拠でした。バアルはカナン人の太陽と嵐の神、豊穣の神であり、アセラは海の女神で多産の神、そしてバアルの母と考えられていました。聖書ではこの二つはいつもセットで登場します(エリヤのカルメル山の出来事がその例です)。
神様はまずミデアン人をどうにかせよとは言われませんでした。先に「自分の家の中の偶像を壊せ」と命じられました。つまり、ミデアン人が問題なのではなく、イスラエルの内側にある偶像こそが本当の問題だったのです。
② 「主のための祭壇を築け。第二の雄牛をささげよ」
主のための祭壇を築けと言われたということは、それまで主のための場所が家に無かったということです。
さらに、切り倒したアセラ像を燃やしてささげるように命じられました。これは偶像に対する神様の怒りを示すと同時に、主の前ではバアルもアセラも全く無力であることを明らかにするためでした。
③ ギデオンは夜に実行した
しもべを十人も連れていたことから、ギデオンの家が裕福で力のある家であったことが分かります。
しかし彼は人々を恐れ、夜に実行しました。まだ大胆な信仰ではありませんでした。それでも主の言葉に従おうとする心が芽生えていました。
信仰の歩みは、いきなり大きなことをすることではありません。目の前の一歩から始まります。少しずつ神様に従い、まず神様との和解から始めるのです。
2.新約聖書からの適用
① 本当の問題は家の中の偶像を壊すこと
バプテスマのヨハネは「悔い改めよ。天国は近づいた」と語りました(マタイ3:2)。イエス様も宣教の最初に同じ言葉を語られました(マタイ4:17)。
ギデオンの時代、問題はミデアン人ではなくイスラエル自身でした。同じようにイエスの時代も、ローマ人ではなくユダヤ人自身の罪が問題でした。
私たちにとっても同じです。私たちを苦しめる人が本当の問題ではなく、私自身の中にある罪と偶像こそが問題です。もちろん悪を正当化するわけではありません。悪はやがて神様の裁きを受けます。しかし、まず変えられるべきは自分自身なのです。
② 悔い改めて主に方向を変えることが大事
イエス様は言われました。「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて与えられる」(マタイ6:33)。
イスラエルに必要だったのは武器ではなく、神様との関係でした。ローマに勝つ力あるメシアではなく、神様との関係を回復するメシアが必要でした。
私たちも苦しみの中で「早くこの問題をなくしてください」と祈ります。しかし本当に大切なのは、その期間が神様との関係を深める時間になることです。苦難を通して主に近づくことが大事なのです。
③ 主の言葉を実行する信仰が大事
イエス様は、「わたしの言葉を聞いて行う者は、岩の上に家を建てた賢い人のようだ」と言われました(マタイ7:24)。楽な砂地ではなく、困難な岩の上に建てるとき、本当に強い家が建てられます。
イスラエルの勝利も、強い馬や戦車によるのではなく、神様の御言葉に従うことによって与えられました。
私たちも同じです。平安そのものを求める者は真の平安を得ることができません。しかし神様の栄光を求め、御言葉に従って歩むとき、本当の平安が与えられます。
私たちの行動基準は「自分のしたいこと」ではなく、「神様の栄光」であるべきです。
3.まとめ
第一に、本当の問題は外側ではなく、家の中、自分の心の中にある偶像を壊すことです。
第二に、悔い改めて主に方向を変えることが大切です。
第三に、主の言葉を聞くだけでなく、実行する信仰を持ちましょう。
主に立ち返り、偶像を取り除き、御言葉に従うとき、神様は必ず私たちの人生に働いてくださいます。


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