20241217早天祈祷会
聖書:使徒行伝4:5–12
題目:イエスの名のみ
賛美:79、80
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.本文解説
① ペテロとヨハネを尋問するための召集
明くる日、役人、長老、律法学者たちがエルサレムに召集されました。これは正式な宗教裁判の場であり、いわゆるサンヘドリン(最高議会)の集まりでした。
❶ サンヘドリンのメンバー
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役人(管理):民の指導者である24人の祭司長たち。
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長老:パリサイ派の重要人物たち。
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律法学者(書記官):律法を解釈する人々で、パリサイ派とサドカイ派の双方に属していました。
❷ 大祭司の一族
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アンナス:イエスの裁判を行った元大祭司。退任後も黒幕として実権を握っていました。
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カヤパ:イエスに死刑宣告を下した現大祭司で、アンナスの婿。
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ヨハネとアレキサンドル:サンヘドリンのメンバーで、大祭司一族に属する者たち。
神殿は実質的にアンナス一族に支配されていました。イエスが宮きよめを行われたことにより、彼らはイエスと弟子たちを敵視していました。
❸ 裁判の背景
サンヘドリンは大祭司を含め71人で構成されますが、23人いれば裁判を開くことができました。ペテロとヨハネが捕らえられた理由は「復活を宣べ伝えていたから」です。しかし、この裁判にはパリサイ派も含まれていたため、彼らは質問の焦点を変えました。
「あなたがたは何の権威で、誰の名によってこのことをしたのか。」
つまり、人を癒すにも神殿の許可が必要だという前提での尋問でした。
② 聖霊に満たされたペテロの弁明
ペテロは聖霊に満たされて大胆に語りました。
❶ 癒しの力の源
「病人に行った良いわざについて、何によって癒されたのかと問うならば、それは、あなたがたが十字架につけ、神が死人の中からよみがえらせたイエス・キリストの御名によるのです。」
ペテロは、神殿の秩序を乱したことや復活論争についてではなく、「病人を癒したこと」について問うのであれば、罰せられる理由はないと明言しました。
❷ あなたがたができなかったこと
何年も神殿の門の前に座っていた男を、彼らは癒すことができませんでした。しかし、彼らが十字架につけたイエス・キリストの名によって、その人は立ち上がったのです。
❸ 詩篇118篇22節の引用
ペテロは「家を建てる者たちに捨てられた石が、隅のかしら石となった」という御言葉を引用しました。
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建築家=ユダヤの指導者たち
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捨てた石=イエス・キリスト
彼らが不要だと捨てた石こそ、最も重要な礎の石だったのです。
③ イエスの名以外に救いはない
❶ 40年間歩けなかった男
アンナス一族が支配する神殿の門に、40年間歩けない男がいました。しかし、イエスの名によって彼は歩き出しました。
❷ 権威の長さと力の違い
イエスがエルサレムで活動されたのは約3年半。アンナスが神殿を支配していたのは約50年。しかし、救いは長く権力を持つ者の名にあるのではありません。
❸ 救いはただイエスの名に
救いはアンナスの名にも、カエサルの名にもありません。ただイエスの御名にのみあります。
2.適用
① 聖霊に満たされることが必要
主イエスは言われました。
「会堂や役人や高官の前に引き出されたとき、何を言おうかと心配するな。聖霊がその時に教えてくださる。」
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私たちは自分の知恵で伝道するのではありません。
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聖霊の満たしによって語るのです。
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神の働きをするなら、権力者の前でも恐れなくなります。
② 人の権威に注意する
祭司長たちはイエスに尋ねました。「誰の権威でこんなことをしているのか。」
イエスは「ヨハネのバプテスマは天からか、人からか」と問い返されました。必要なのは人からの権威ではなく、天からの権威です。
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学歴や社会的地位は救いをもたらしません。
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人からの権威に頼ると、イエスを捨て石にしてしまいます。
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天から来た権威こそ、私たちを支える力です。
③ イエスのみが救いの道
主は言われました。
「わたしは道であり、真理であり、命である。」
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社会は学歴や能力、地位や名誉を求めます。
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日本では「救いは一つでなくてもよい」と考えられがちです。
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しかし聖書は明確に、イエスのみが道であると宣言します。
将来、教会が大きな権威と衝突することがあるかもしれません。しかし、最も大切なことは、イエス以外に道はないという真理です。
3.まとめ
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私たちに必要なのは、聖霊に満たされることです。
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人の権威に頼ると、イエスを捨て石にしてしまいます。
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イエスの御名を伝えることこそ、私たちの使命です。


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