20250222土曜祈祷会
聖書:士師記7:1-8
題目:ギデオン―弱者を通して働かれる神
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
― 心の中の偶像(この世の基準)を破壊しよう ―
1.ギデオンの失望(士師記6章)
① 小心者のギデオン
当時イスラエルは、ミデアン人に七年間も苦しめられていました。収穫のたびに食料を奪われ、人々は洞穴や山の要害に隠れて暮らすようになっていました。
ギデオンもまた、見つからないように酒ぶねの中で隠れて麦を打っていました。彼は勇敢な戦士というよりも、恐れに支配された小心者の姿でした。
② 「大勇士よ、主はあなたと共にいる」(6:12)
そのようなギデオンに、主の使いは「大勇士よ、主はあなたと共にいる」と語りかけます。
しかしギデオンは、「主が私たちと共におられるのなら、どうしてこれらのことが起こるのですか」と答えました(6:13)。
主が共にいるなら、ミデアン人の襲撃などないはずではないか。
主が共にいるなら、すぐに追い払えるはずではないか。
彼は現実の苦しみを見て、神様の臨在を疑っていたのです。
③ 「わたしがあなたを遣わす」(6:14)
神様は言われました。「わたしがあなたを遣わす。」
するとギデオンは、「私はマナセ族の中で最も弱く、私の家は最も小さい」と答えます(6:15)。
ほかにも適任者がいるはずなのに、なぜ自分なのか。
彼は自分の弱さをよく知っていました。
④ 「一人を撃つようにミデアン人を撃てる」(6:16)
神様は「あなたは一人を撃つようにミデアン人を撃つ」と約束されました。
それでもギデオンは、神様である証拠を求めます(6:17−24)。すると、ささげ物から火が出て焼き尽くされ、本当に主であることを知りました。
⑤ バアルの祭壇を壊せ(6:25−27)
神様は次に、「あなたの父の家にあるバアルの祭壇を壊し、その木でいけにえをささげなさい」と命じます。
ギデオンはしもべ十人を連れて実行しましたが、恐れて夜のうちに行いました。翌朝それが発覚し、殺されそうになりましたが、神様は父ヨアシュを通して彼を守られました(6:28−32)。
まず戦うべきは外の敵ではなく、内なる偶像でした。
⑥ 戦いの前のしるし(6:36−40)
それでもギデオンは、「本当に私を通して救われる証拠をください」と願います。
羊の毛だけが濡れ、地面は乾いているようにと求め、その通りになりました。
さらに逆に、地面だけ濡れて羊の毛は乾いているようにと願い、それもその通りになりました。
彼は疑い深い人物でしたが、神様は忍耐強く応えてくださいました。
2.ギデオンの戦い(士師記7章)
① ギデオンの努力
イスラエルは三万二千人、対するミデアン人は十三万五千人でした。
ギデオンは必死に人を集めたことでしょう。
恐れている人々も一生懸命説得したに違いありません。
② 神様の基準① ― 多すぎる(7:2−3)
しかし神様は言われました。
「あなたと共にいる民は多すぎる。これではわたしはミデアン人をあなたの手に渡さない。」
戦いは数が多いほうが有利です。せっかく集めたのに、神様は「多すぎる」と言われました。
理由は、「イスラエルが『自分の手で自分を救った』と言わないため」でした(7:2)。
そして「怖い者は帰りなさい」と命じられ、二万二千人が帰りました(7:3、申命記20:8)。
一万人に減りました。
③ 神様の基準② ― さらに減らす(7:4−7)
それでも神様は「まだ多い」と言われました。
水を飲む方法によって選別し、手ですくって口に運んだ者だけを残されました。その結果、一万人の中から三百人だけが残りました。
神様は言われます。
「この三百人であなたがたを救い、ミデアン人をあなたの手に渡そう。」
普通なら戦上手を残したいと思うでしょう。頼りにしていた人もいたかもしれません。しかし神様の基準は人間の基準と違います。
(例:テルモピュレーの戦いでは、スパルタ軍三百人がペルシャ軍十五万人と戦ったと言われています。)
④ 神様の基準③ ― 武器ではなく壺とラッパ(7:7−10)
神様は残りの民も帰らせました。
せっかく集めた人々を後方支援にも使わせず、帰らせたのです。
しかも渡されたのは、剣や槍ではなく、壺とラッパでした。理解不能です。
夜に奇襲せよと言われ、不安ならしもべプラと一緒に行きなさいと励まされました。さらに、敵の陣営で語られた夢を通しても勇気を与えられました(7:13)。
⑤ 夜襲の開始(7:20−25)
三百人はラッパを吹き、壺を割り、松明を掲げ、大声で叫びました。
その結果、敵は混乱し、同士討ちを始め、逃げていきました(7:21−22)。
追撃の末、ミデアンの王オレブとゼエブを討ち取ることができました(7:25)。
勝利は数でも武器でもなく、神様によるものでした。
3.結論 ― 心の偶像を壊そう
ギデオンは小心者で、臆病で、疑い深い人物でした。
しかし、心の中の偶像を壊したとき、神様が働かれました。
私たちの心の中にも偶像があります。
それは「数が多ければ安心」「力があれば勝てる」「自分の努力で何とかなる」という、この世の基準です。
しかし神様は、弱い者を通して御業をなさいます。
人間的な基準を打ち壊し、神様の基準に立つとき、主の力が現れます。
私たちもギデオンのように、心の中の偶像を打ち壊しましょう。
弱さの中でこそ働かれる神様に信頼して歩んでまいりましょう。


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