20250510土曜祈祷会
聖書:サムエル下11:1-15
人物:バテシバ―罪は隠せない
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
主題:罪を隠そうとすると、さらに大きな罪へと進んでしまう。罪の影響は必ず現れる。だからこそ、できるだけ早く罪を告白することが最も大切である。
1.バテシバという人物
バテシバは、ダビデの妻であり、後にソロモンの母となる女性です。
ダビデには、分かっている範囲でも少なくとも8人の妻がいましたが、その中でもバテシバは特別な存在でした。ダビデが最も愛した女性であり、同時にダビデが人生の中で大きな罪を犯すきっかけとなった人物でもあります。
2.ダビデの傲慢と罪の進行
(1)傲慢の始まり
アンモン人との戦いの時、これまでダビデは常に最前線に立ち、戦いを導いてきました。
しかしこの時は、ヨアブ将軍に戦いを任せ、自分はエルサレムにとどまりました。
さらに彼は、夕方まで寝ているという怠惰な生活をしていました(サムエル下11:2)。
ここにすでに、霊的な油断と傲慢が現れています。
(2)誘惑との出会い
ダビデは王宮の屋上から、体を洗っている一人の女性を目撃します(サムエル下11:2)。
本来ならば、ここで目を背けるべきでした。
しかしダビデは、人を遣わしてその女性について調べさせます(サムエル下11:3)。
その女性は、軍師アヒトフェルの孫娘であり、部下エリアムの娘、そして忠実な部下ウリヤの妻、バテシバでした。
(3)罪の実行
ダビデは、それでもなおバテシバを呼び寄せ、彼女と関係を持ってしまいます。
しかも彼は、バテシバが月経の後で妊娠しやすい状態であることを知っていながら関係を持ちました(サムエル下11:4)。
その結果、バテシバは妊娠します。
(4)罪の隠蔽
バテシバは、自分の家族には言えず、ダビデに妊娠を報告します。
するとダビデは、罪を隠すためにウリヤを前線から呼び戻し、妻と関係を持たせて子どもをウリヤの子として見せかけようとします。
しかし、忠実なウリヤは戦時中であることを理由に家に帰ろうとしません。
そこでダビデは、さらに罪を重ねます。
ヨアブ将軍に命じて、戦いの最前線にウリヤを置き、事故のように見せかけて彼を殺害させたのです。
(5)表面的な「完全犯罪」
その後ダビデは、未亡人となったバテシバを自分の妻として迎え入れます。
周囲から見れば、王が未亡人を助けたようにも見える、いわば「優しい王」の姿でした。
しかし実際には、大きな罪が隠されていました。
バテシバ自身も、家族に迷惑をかけることを恐れ、真実を語ることができませんでした。
たとえ語ったとしても、当時の社会で彼女の言葉が信じられる可能性は低かったでしょう。
しかし最終的に、神様は預言者ナタンを通してこの罪を明らかにし、ダビデは悔い改めることになります。
3.罪を隠そうとした結果
(1)罪の影響は広がる
ダビデは、自分の罪を隠そうとした結果、忠実な部下ウリヤの家庭を崩壊させてしまいました。
そしてその影響は、自分自身の家庭にも及びます。
罪そのものは赦されても、その影響は現実として残ります。
バテシバとの間に生まれた子どもは命を落としました。
さらに、バテシバの祖父アヒトフェルはダビデを裏切り、アブサロムの反乱に加担します。
そしてアヒトフェルは、アブサロムに対してダビデの側女たちと関係を持つよう助言するという、非常に悲劇的な出来事へとつながっていきます。
(2)罪は早く告白すべきである
イエス様はこのように語られました。
「おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。」(ルカ12:2-3)
これはパリサイ人の偽善を戒めた言葉ですが、同時にすべての人に対する警告でもあります。
罪は必ず明らかになります。
だからこそ、自分の罪を早く光の中に持ち出す必要があります。
ダビデも最終的には詩篇51篇において、自らの罪を深く悔い改めました。
神様はその罪を赦し、さらにバテシバとの間に生まれたソロモンを次の王として立てることを許されました。
罪の責任は負わなければなりません。
しかし神様は、悔い改める者を憐れみ、回復へと導いてくださいます。
4.まとめ
罪を隠そうとすると、さらに大きな罪へと進んでしまいます。
そしてその影響は、必ず自分自身や周囲に及びます。
だからこそ、罪は隠すのではなく、できるだけ早く告白しましょう。
神様の前に正直に出るとき、そこに赦しと回復が与えられます。


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