20250524土曜祈祷会
聖書:サムエル下12:1-12
題目:ナタン―恐れず大胆な伝達者
説教:高曜翰 副牧師
場所:大阪中央教会
1.預言者ナタンについて
① ナタンの立場
ナタンは出生については記されていませんが、ダビデの時代に仕えた正式な預言者でした。
彼は人の罪を直接的に押し付けるのではなく、相手自身が気づくように導く知恵と力を持っていました。
また、人ではなく神を恐れる心を持ち、ダビデの「完全犯罪」とも思える罪に対しても、恐れることなく立ち向かいました。
② 金持ちと貧しい人のたとえ話
ナタンはダビデに対して、一つのたとえ話を語ります。
ある金持ちが、自分の羊ではなく、貧しい人が大切にしていたたった一匹の羊を奪ったという話です。
この話を聞いたダビデは激しく怒り、「その男は死に値する」と断言しました。
そのときナタンは静かに、しかし鋭く、「その男はあなたです」と告げたのです。
③ 私たちはどうするか
私たちは人の間違いや罪を見たとき、どのように反応するでしょうか。
- 黙って見逃してしまうでしょうか。
- 感情的になって怒りで責めてしまうでしょうか。
- それともナタンのように、神の言葉と愛をもって、恐れず真理を語るでしょうか。
④ ナタンの行動の結果
ナタンの行動は大きな実を結びました。
彼は、自分の罪に気づかずにいたダビデを、神の計画へと引き戻しました。
それは、自分の立場や安全を守るためではなく、正義のために立ち上がった姿でした。
さらにナタンは、ただ責めるのではなく、ダビデが自ら気づくまで待つ愛を持っていたのです。
⑤ ナタンに与えられた二つの重要な使命
❶ ダビデ契約を伝える(サムエル記下7:16)
ナタンは、神殿を建てたいと願ったダビデに対して、その働きは息子ソロモンによってなされると伝えました。
そして、「あなたの家と王国は、わたしの前にとこしえまでも続く」と語り、神の計画を示すと同時にダビデを慰めました。
❷ ソロモンの即位を助ける(列王記上1章)
ナタンはバテ・シェバと共に、アドニヤによる王位簒奪を阻止しました。
長年ダビデに仕えてきた将軍ヨアブや祭司アビヤタルが裏切る中で、神の計画を守るために行動しました。
この働きもまた、ダビデを支え、慰めるものでした。
⑥ イエスの姿に見る「愛をもって責める」
イエスもまた、愛をもって人の罪に向き合われました。
ペテロが三度イエスを否んだとき、イエスは多くを語らず、ただ見つめられました。
その眼差しによって、ペテロは自らの罪に気づき、外に出て激しく泣きました。
また、サマリヤの女性や姦淫の現場で捕らえられた女性に対しても、同じように愛をもって接されました。
一方で、パリサイ人のように自分を誇る者たちに対しては、はっきりと厳しく責められました。
⑦ 私たちへの適用
私たちもナタンのように歩む者でありたいと思います。
人を恐れて見て見ぬふりをするのではなく、また自分の感情で相手を責めるのでもなく、
相手が自ら気づくことができるように、愛をもって真理を伝える者となりましょう。
そして、
「自慢せず、かわいそうに思う心」
を持って、人に接していきましょう。


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