20250617早天祈祷会
聖書:使徒17:10-15
題目:ベレヤの聖徒の態度
賛美:540、542
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
聖書朗読(使徒行伝17:10–15)
「そこで兄弟たちは、ただちに夜のうちにパウロとシラスをベレヤへ送り出した。二人はそこに着くと、ユダヤ人の会堂に入った。ベレヤの人々はテサロニケの人々よりも素直で、熱心に御言葉を受け入れ、それが本当かどうかを確かめるために、毎日聖書を調べていた。そのため、多くの人々が信じ、ギリシャの貴婦人や男子も少なくなかった。しかしテサロニケのユダヤ人たちは、パウロがベレヤでも神の言葉を伝えていることを知ると、そこにも来て群衆を扇動し、騒ぎを起こした。そこで兄弟たちはすぐにパウロを送り出して海辺まで行かせ、シラスとテモテはベレヤに残った。パウロを案内した人々は彼をアテネまで連れて行き、シラスとテモテができるだけ早く来るようにとの命令を受けて帰った。」
1.本文解説
(1)ベレヤでの宣教と人々の反応
パウロとシラスはテサロニケからベレヤへ移動し、ここでもユダヤ人の会堂に入りました。
ベレヤはテサロニケから西に約70kmの場所にある地方都市で、かつてはマケドニア王国に属し、ローマ支配下においても自治権を持つ自由都市でした。
この町にも会堂がありましたが、テサロニケとは異なり、人々はパウロの教えを素直に受け入れました。しかし彼らはそれをただ鵜呑みにするのではなく、「それが本当に聖書に基づいているかどうか」を毎日調べました。
その結果、多くの人々がイエスを信じるようになり、ギリシャ人や貴婦人たちの中からも信者が起こされました。
(2)テサロニケからの迫害
ベレヤでの良い働きはテサロニケにも伝わり、そこでパウロに反対していたユダヤ人たちは、再び行動を起こしました。
彼らはベレヤにまで押しかけ、群衆を扇動して騒動を引き起こしました。これは、パウロの影響力に対する嫉妬から来るものでした。逆に言えば、それだけベレヤでの福音の影響が大きかったとも言えます。
言葉によって真理を語るパウロに対して、彼らは議論で対抗することができず、暴力や扇動という手段に出ました。嫉妬に支配される者は、手段を選ばなくなるのです。
(3)パウロの移動と働きの継続
迫害の中で、ベレヤの信徒たちはパウロを守るために海辺まで送り、さらにアテネへと導きました。
アテネは、ギリシャの代表的な都市国家であり、アテナ女神を崇拝し、哲学や教育が盛んな場所でした。ソクラテスやプラトンといった哲学者を生み出し、パルテノン神殿などの建築でも知られています。
一方で、シラスとテモテはベレヤに残りました。これは、残された信徒たちを支え、伝道の働きを継続するための役割分担でした。また、ルカもパウロと共にアテネへ向かったと考えられています。
2.適用:ベレヤの聖徒の態度を学ぶ
(1)御言葉を自分で確かめる姿勢
ベレヤの人々は、パウロの語ることが正しいかどうかを、自ら聖書を調べて確認しました。これは非常に重要な姿勢です。
調べることは不信仰ではなく、むしろ健全な信仰の証です。自分で御言葉を確認することによって、神の言葉は単なる「聞いた話」ではなく、自分自身のものとなっていきます。
(2)感情に支配される危険
一方、テサロニケの人々はそのような姿勢を持つことができませんでした。彼らは嫉妬に支配され、パウロに反発し、ベレヤにまで押しかけて騒動を起こしました。
もしパウロの教えが間違っているのであれば、本来は聖書に基づいて反論すべきでした。しかしそれができなかったことは、彼らの信仰の問題を示しています。
(3)神の言葉に支配される生き方
私たちは感情に支配されるのではなく、神の言葉に支配される者であるべきです。そのためには、人の話をそのまま受け入れるのではなく、自分で御言葉を調べることが必要です。
神の言葉を直接読むことなしに、信仰は成長しません。御言葉を自分で読み、理解し、受け入れることで、私たちは神の言葉に導かれる人生を歩むことができます。
3.まとめ
すべての信徒が、自ら聖書を確認する姿勢を持つことが重要です。御言葉を自分で調べ、自分の信仰として受け取るとき、私たちの信仰は確かなものとなっていきます。


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