20250704早天祈祷会
聖書:使徒19:13-20
題目:重要なのはイエスとの関係
賛美:424、425
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
1.本文解説
(1)イエスの名を利用しようとした人々
ユダヤ人の巡回まじない師たちが、悪霊につかれた人に向かって、イエスの名を唱えて悪霊を追い出そうと試みていた。
当時のユダヤ教の中には、悪霊を追い出すことを行う一種のカルト的集団も存在していた。
彼らは「イエスの名そのものに魔術的な力があり、その名を唱えれば悪霊が出ていく」と考えていた。
このような現象は当時よく見られ、特にエペソでは盛んであった。
本物が有名になると、それを真似する偽物が現れるのである。
ここで登場するのが、ユダヤの祭司長スケワと名乗る者と、その七人の息子たちである。
彼は自称祭司長であり、本物ではなかったと考えられている。おそらく魔術を行ってエルサレムを追放され、エペソに流れてきたのであろう。
彼らは「パウロの宣べ伝えているイエスによって命じる。出て行け」と言って、悪霊に命じた。
(2)悪霊の逆襲と事件の広がり
しかし、悪霊は彼らに対してこう言った。
「イエスは知っている。パウロも知っている。しかし、おまえたちは何者だ。」
そして悪霊につかれていた人が彼らに飛びかかり、打ち負かした。
スケワの息子たちは傷を負い、裸のまま逃げ出すことになった。
この出来事はエペソ中に広まり、ユダヤ人もギリシャ人も皆、この出来事を知ることとなった。
その結果、人々は恐れを抱き、主イエスの名をあがめるようになった。
(3)悔い改めと大きな変化
この出来事をきっかけに、多くの信者たちが自分の罪を告白し、自らの行いを明らかにした。
彼らはすでに福音を受け入れていたが、なお悪い習慣との決別ができていなかった。
しかし、この事件によって本物と偽物の違いが明確になり、人々は本物の信仰に目を向けるようになった。
また、魔術を行っていた多くの者が、その書物を持ち寄り、人々の前で焼き捨てた。
これは、信じてはいてもなお魔術に関わっていた人々が多くいたことを示している。
当時の魔術の世界では、「呪文は秘密にしておかなければ効力がなくなる」と考えられていた。
また、ユダヤ人が神の名(YHWH)を口にしないことから、その名自体に特別な力があると信じられていた。
焼かれた書物の価値は、銀五万枚にも上った。
これはローマのデナリではなく、ギリシャのドラクマ銀貨と考えられる。
銀貨五万枚は約五万日分の労働賃金に相当し、もし一ドラクマを一万円と仮定すると、総額は約五億円にもなる。
(4)主の言葉の広がり
このようにして、主の言葉は力強く広まり、ますます勢いを増していった。
教会が成長するのは、単に奇跡が起こるからではない。
信者一人ひとりの生活における悔い改めによってである。
福音を頭で理解するだけでは成長はない。
実際に行動し、生活が変えられていくことによって、教会は成長していく。
また、人の失敗を見たとき、それを嘲るのではなく、また一人で不安になるのでもなく、そこにある神のメッセージを受け取り、悔い改めることが大切である。
犠牲を伴いながらも何かを手放す決断は、人生に大きな変化をもたらす。
2.適用
(1)重要なのは神との関係である
マタイ7章22−23節には次のように記されている。
「主よ、主よ」と言いながらも、イエスから「あなたがたを知らない」と言われる人々がいる。
ここで重要なのは、イエスの名を使うことではなく、イエスとの関係である。
パウロは神との関係を持っていた。
彼の継続的で誠実な奉仕を通して、神が働かれたのである。
一方、スケワたちは神との関係を持っておらず、ただ名前を口にしていただけであった。
だからこそ、まず私たちは古い習慣を捨て、神との関係を築いていくことが重要である。
(2)イエスに知られているか
私たちが死んでイエスと出会うとき、何と言われるかが重要である。
そのとき、「イエスが私たちを知っている」ということが最も大切である。
たとえ私たちに力があったとしても、イエスとの関係がなければ意味がない。
その関係は、日々の誠実な歩みによって築かれる。
(例)浮気が発覚して関係をやり直そうとする夫は、何を捨てるべきかを考えなければならない。
(3)大阪中央教会への適用
大阪中央教会にとって本当に大切なのは、奇跡を起こすような特別な力ではない。
一人ひとりが神との関係を誠実に保ち続けることである。
そのためには、たとえもったいなく感じたとしても、古い習慣を手放す必要がある。
例えば、男女関係、友人関係、偶像崇拝、占い、娯楽など、神との関係を妨げるものを見直す必要がある。
3.まとめ
スケワのように、形だけでイエスの名を呼ぶのではなく、
パウロのように、本当にイエスの名を呼ぶことのできる関係を築いていこう。
その関係こそが、信仰の本質である。


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