20250705土曜祈祷会
聖書:ヨナ4:6-11
題目:ヨナ―憎しみの預言者
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
1.ヨナ預言者
(1)ヨナの時代背景
ヨナは北イスラエルの終末期に活躍した預言者である。
イスラエル王国は紀元前931年に分裂し、ヤラベアムによって北イスラエルが成立した。
その後、紀元前850年頃にはアハブ王の時代にエリヤやエリシャが活動した。
ヨナが活動したのはさらに後の紀元前760年頃であり、ヤラベアム2世の時代である。
(2)北イスラエルの繁栄と霊的状態
この時代、北イスラエルは大いに栄えていた。
アッシリア帝国が一時的に衰退していたため、北イスラエルはダビデやソロモンの時代に匹敵するほどの領土を回復した。
貿易や農業も盛んになり、国としては非常に安定していた。
しかしその一方で、偶像崇拝と霊的姦淫に満ちており、霊的には堕落した状態にあった。
(3)ヨナの預言
ヨナは北イスラエルに対して、神の恵みと祝福を預言した(列王記下14:25)。
同時に、アッシリアの都ニネベに対しては、差し迫った神のさばきを預言するよう命じられた(ヨナ1:2)。
通常であれば喜ぶべき使命であったが、ヨナはこれを受け入れず、タルシシへ向かう船に乗って逃げてしまった。
(4)ヨナの心の内側
ヨナは神が恵みと慈しみに満ちた方であることをよく知っていた。
そして、自分がニネベに行けば、人々が悔い改め、救われる可能性があることにも気づいていた。
しかし、イスラエルを苦しめてきたアッシリアが救われることを、彼はどうしても受け入れることができなかった。
(5)ニネベでの出来事
ヨナは神に捕らえられ、悔い改めた後、ニネベへ行って神の言葉を伝えた。
すると、人々は驚くほど速やかに悔い改めた。
しかし、そのことがヨナには受け入れがたく、彼は喜ぶどころか不満を抱いた。
ヨナは町の外に出て、暑さの中でニネベが滅びるのを見届けようとした。
(6)唐胡麻の木の出来事
神はヨナのために唐胡麻の木を備え、強い日差しから彼を守られた。
ヨナはこの木を非常に喜んだ。
しかし、神は虫を備え、その木を枯らされた。
するとヨナは再び怒り、「私は怒りのあまり死にたい」とまで言った。
(7)神様の思い
神はヨナに語られた。
あなたは自分で育てたわけでもない唐胡麻の木を惜しんでいる。
それならば、十二万人もの人々が住むニネベの町を、わたしが惜しまないはずがあるだろうか。
ここに、私たちの小さな枠や人間的な正義をはるかに超えた、神の愛が示されている。
(8)神の愛と赦し
神の愛を受け入れるとき、人は憎しみから解放される。
ヨブはいつ、自分の悲惨な状況を受け入れることができたのか。
ヨセフはいつ、自分を売った兄弟たちを赦すことができたのか。
ダビデはいつ、自分を殺そうとしたサウル王を赦すことができたのか。
そしてイエスはいつ、自分を十字架につけた人々を赦されたのか。
それは、神の主権、神の計画、そして神の愛を受け入れたときである。
2.結論
私たちはヨナのように憎しみにとらわれて生きるのではなく、
神の愛に生きる者となろう。
神の思いを知るとき、私たちの心もまた変えられていくのである。


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